デスクトップ右下の通知領域に表示されるバルーンヒントを無効にする
基本情報
- 設定項目名
- デスクトップ右下の通知領域に表示されるバルーンヒントを無効にする
- カテゴリ
- デスクトップ
- 対応プラットフォーム
- Windows XP, Vista, 7, Server 2003 (R2), Server 2008, Server 2008 R2
- 搭載バージョン
- Win高速化 version 1.1
※ このページは Windows 高速化ツール Win高速化 に搭載されている設定項目の解説文になります。この設定項目を利用するには Win高速化 のインストールが必要となります。
概要
デスクトップ右下 (タスクバー右端) の通知領域に表示されるバルーンヒントを無効 (非表示) にします。バルーンヒントによるメッセージがポップアップ表示されないようになるため、頻繁にバルーンヒントが表示される場合やバルーンヒントを閉じる作業がわずらわしい場合の作業環境が改善されます。
詳細
XP 以降の Windows (XP, Vista, 7 など) では、デスクトップの右下 (タスクバーの右端) の通知領域にバルーンヒントと呼ばれるメッセージがポップアップ表示されます。
※ 通知領域はシステムトレイやタスクトレイと呼ばれることもあります。またバルーンヒントを通知と呼ぶこともあります。
ユーザーはバルーンヒントから、プログラムによって通知される様々なメッセージを受け取ることができます。たとえばバルーンヒントで表示されるメッセージには次のような情報があります。
- Windows の更新 (更新プログラムのダウンロードやインストールなど)
- ハードウェアの認識 (新しいデバイスの検出、ドライバーのインストール状況、ハードディスクの領域不足など)
- ネットワーク接続 (接続の確立、ケーブルの接続状況、ネットワークドライブの状態など)
- セキュリティ警告 (自動更新の設定、ウイルス対策ソフトの検出など)
- Windows ツアーの開始
- デスクトップ クリーンアップ ウィザード (使用していないアイコンの検出)
- ディスクへの書き込みの準備ができたファイル
通知領域にポップアップ表示されるバルーンヒントを閉じるには、以下の操作を行います。なおバルーンヒントをクリックすることで、プログラム実行などの特定の処理が実行される場合もあります。
- バルーンヒントに対して何もせずに一定時間 (数秒〜数十秒) が経過
- バルーンヒント右上の [×] ボタンをクリック
- バルーンヒントをクリック (特定の処理が割り当てられていない場合)
- バルーンヒントを右クリック
コンピューターの使用状況に応じて適切なタイミングでメッセージを通知してくれるバルーンヒントですが、次のような場合はバルーンヒントの表示やバルーンヒントを閉じる作業がわずらわしく思えるかもしれません。
- バルーンヒントが頻繁に表示される (無線 LAN アクセスポイントへの接続/切断が頻発する環境など)
- バルーンヒントを誤ってクリックしてしまい、意図しないプログラムが実行される
- バルーンヒントが長い時間表示されているように感じて気になる
- 操作に慣れてきたためバルーンヒントによる既知のメッセージ通知は不要
この設定を有効にすると、通知領域にポップアップ表示されるバルーンヒントを無効 (非表示) にすることができます。
※ バルーンヒントを無効にすると重要なメッセージも通知されなくなるためリスクが高まる
という記述を見かけます。バルーンヒントは非表示になりますが通知領域にアイコンは表示されるため、通知領域に新しいアイコンがないか時々確認することで通知の有無に気づくことができます。またすべてのバルーンヒントを無効にすることはできるが、特定のバルーンヒントのみを無効にすることはできない
という記述をよく見かけますが、通知領域アイコンの動作をカスタマイズすることで特定のバルーンヒントのみを無効にすることができます。
※ この設定を有効にしてもマウスホバー時に表示されるツールチップ (ツールヒント、情報ヒント、ポップアップヒント) は無効になりません。ツールチップはバルーンヒントとよく似たスタイルのメッセージですが吹き出しがありません。
※ この設定を有効にしてもバルーンヒントが無効にならない場合、Windows のバルーンヒントの仕組みを利用せずにアプリケーションが独自に表示しているメッセージの可能性があります。
※ Windows 2000 でもバルーンヒントは表示されますが、Windows 2000 はバルーンヒントの無効化に対応していないためこの設定項目は利用できません。レジストリを編集することで Windows 2000 でもバルーンヒントを無効にできる
という記述を見かけますが誤りです。(詳細は「Windows 2000にEnableBalloonTips などない – Windows 2000 Blog」を参照。Windows 2000 でバルーンヒントを無効化するには DLL ファイルの改変が必要とのこと。)
スクリーンショット
参考までに、主要な Windows におけるバルーンヒントは次のように表示されます。
バルーンヒント (Windows 7)
※ バルーンヒント右上にある [×] ボタン隣のスパナアイコンをクリックすると、通知領域アイコンの動作を個別にカスタマイズすることができます。
バルーンヒント (Windows Vista)
バルーンヒント (Windows XP)
Windows XP では通知領域のほかに [コンピュータの電源を切る] ダイアログや [Windows のログオフ] ダイアログでもバルーンヒントが表示されます。この設定を有効にすると通知領域以外のバルーンヒントも無効になります。
バルーンヒント – 通知領域
バルーンヒント – シャットダウン
バルーンヒント – ログオフ
通知領域アイコンの動作のカスタマイズ
通知領域アイコンの動作を個別にカスタマイズすることで、特定のバルーンヒントのみを無効にすることができます。
※ 一時的なアイコンが使用されているバルーンヒントは無効にすることができません。一時的なアイコンには名前がなく、バルーンヒントが閉じられると削除され過去の項目にも残りません。そのため一時的なアイコンの動作をカスタマイズしても設定が保存されません。たとえばネットワークケーブルが接続されていない場合やネットワークドライブに再接続できない場合に表示されるバルーンヒントが一時的なアイコンを使用しています。
通知領域アイコン (Windows 7)
- 通知領域 (時計付近など) を右クリック – [通知アイコンのカスタマイズ] をクリック
- バルーンヒントを無効にしたいアイコンの動作を [アイコンと通知を非表示] に変更する
- [OK] ボタンをクリック
通知アイコンのカスタマイズ (Windows Vista)
- 通知領域 (時計付近など) を右クリック – [プロパティ] をクリック
- [通知領域] タブ – [アイコン] 欄の [アクティブでないインジケータを隠す] がチェックされていなければチェック
- [カスタマイズ] ボタンをクリック
- バルーンヒントを無効にしたいアイコンの動作を [非表示] に変更する
- [OK] ボタンをクリック
※ 設定後に [アクティブでないインジケータを隠す] のチェックをはずすとアイコンは表示されるようになりますが、バルーンヒントは非表示のままとなります。
通知のカスタマイズ (Windows XP)
- タスクバーを右クリック – [プロパティ] をクリック
- [通知領域] 欄の [アクティブでないインジケータを隠す] がチェックされていなければチェック
- [カスタマイズ] ボタンをクリック
- バルーンヒントを無効にしたい項目の動作を [常に非表示] に変更する
- [OK] ボタンをクリック
※ 設定後に [アクティブでないインジケータを隠す] のチェックをはずすと項目は常に表示されるようになりますが、バルーンヒントは非表示のままとなります。
参考リンク
- Windows XP または Vista の通知領域でバルーン ヒントを無効にする方法
- Windows 7 ヘルプ | タスク バー (概要) – 通知領域
- Windows Vista ヘルプ | タスク バー (概要) – 通知領域
- Windows ユーザー エクスペリエンス ガイドライン – 通知領域
- Windows XP で Windows ツアーのプロンプトを非表示にする方法
- [HOW TO] Windows XP のデスクトップ クリーンアップ ウィザードの使用方法
- デスクトップを整理してみよう (デスクトップ クリーンアップ ウィザード)
- パソコンを起動するたびに「ディスクへの書き込みの準備ができたファイルがあります」と表示される
windows7no OS に更新したのに、なぜ xp vistaの資料が併記どころか多いのが???。
バルーンヒントを無効にする設定は Windows XP, Vista, 7 など複数のバージョンの Windows に対応しています。そのため必要に応じて Windows のバージョンごとの記述を行っています。