クラシック表示の Windows エクスプローラーを使用する
- 設定項目名
- クラシック表示の Windows エクスプローラーを使用する
- カテゴリ
- システム
- 対応プラットフォーム
- Windows
- 搭載バージョン
- Win高速化 version 1.0
※ このページは Windows 高速化ツール Win高速化 に搭載されている設定項目の解説文になります。この設定項目を利用するには Win高速化 のインストールが必要となります。
概要
Windows エクスプローラーをクラシック表示に切り替えます。エクスプローラーの処理の負担や消費メモリ量の軽減などによりエクスプローラーの軽快な動作が期待されます。
※ クラシック表示の Windows エクスプローラーでは一部の機能が制限されます。制限される項目について十分に把握した上で設定を変更するようにしてください。
詳細
Windows では Windows エクスプローラー (シェル) と Internet Explorer が統合されています。オペレーティングシステム (OS) の機能の一部であるシェルと Web ブラウザーである Internet Explorer が統合されることで、従来のエクスプローラーでは提供されない新しい機能が実現されています。実現される機能の詳細については「Internet Explorer との統合によって実現されるエクスプローラーの機能」を参照してください。
この設定を有効にすると、エクスプローラーと Internet Explorer との統合が解除され、クラシック表示のエクスプローラーを使用するようになります。クラシック表示のエクスプローラーでは、Internet Explorer との統合によって実現されている機能は無効となりますが、その代わりにエクスプローラーの処理の負担や消費メモリ量などが軽減されます。そのためエクスプローラーの軽快な動作が期待されます。
※ クラシック表示の Windows エクスプローラーでは Internet Explorer との統合で実現される一部の機能が制限され、基本的に利用できなくなります。どのような機能が制限されるのか、制限される項目について十分に把握した上で設定を変更するようにしてください。次のいずれかに該当しない場合はこの設定を有効にしないことを推奨します。
- エクスプローラーと Internet Explorer との統合によって実現される機能が特に必要ない
- Windows エクスプローラー以外のシェルやファイラー、Internet Explorer 7 以外の Web ブラウザーを利用している
Internet Explorer との統合によって実現されるエクスプローラーの機能
Internet Explorer との統合によって実現される Windows エクスプローラーの機能は次の通りです。
Active Desktop (Windows 98, Me, 2000, XP など)
指定した Web ページ (Web コンテンツ) をデスクトップに表示します。Vista 以降の Windows (Vista, 7 など) では、Active Desktop (アクティブデスクトップ) は Windows サイドバー上のガジェットに置き換わりました。
フォルダーの Web 表示 (Windows 98, Me, 2000, XP など)
フォルダーの内容を Web ページのように表示します。Web 表示 (Web View) によって、ファイルやフォルダーに適用するタスク (作業) やほかのフォルダーへのリンク、選択項目の詳細情報などをエクスプローラーバー (フォルダーウィンドウの左側の領域) に表示させることができます。
プレビューペインと詳細ペイン (Windows Vista, 7 など)
プレビューペイン (フォルダーウィンドウの右側の領域) では選択項目のプレビューが、詳細ペイン (フォルダーウィンドウの下側の領域) では選択項目の詳細情報が表示されます。プレビューペインと詳細ペインはそれぞれプレビューウィンドウと詳細ウィンドウと呼ぶこともあります。
項目をシングルクリックで開く
ファイルやフォルダーをマウスポイントして選択し、シングルクリックで開きます。Web ページのリンクをクリックするのと同じように 1 回のクリックで項目が開かれます。
タスクバー上のツールバー
特定のフォルダーやアプリケーションをタスクバー上のツールバーとして表示します。タスクバーに追加できるツールバーの項目として、クイック起動やデスクトップなどのフォルダー、言語バー、Windows Media Player などのツールバー表示に対応したアプリケーションなどがあります。
フォルダーのカスタマイズ
フォルダーの種類 (ドキュメントや画像またはビデオ、音楽など) やフォルダーアイコン、縮小版表示時のフォルダー画像を設定します。
フォルダーの表示設定
指定したフォルダーの表示方法 (詳細表示やアイコン表示など) を (指定フォルダーと同じ種類の) すべてのフォルダーに適用します。またすべてのフォルダーに適用されている表示方法をリセットして初期値に戻すこともできます。
フォルダーの [写真] 表示 (Windows XP, Server 2003)
フォルダー内の画像ファイルをサムネイルとプレビューで表示します。画像を回転させることもできます。
クラシック表示のエクスプローラーで制限される機能
クラシック表示の Windows エクスプローラーで制限される項目は Windows や Internet Explorer のバージョンによって異なります。クラシック表示のエクスプローラーで制限される具体的な機能は次の通りです。(下記の項目のほかにも制限がある可能性があります。)
Internet Explorer 7
- タブブラウズ機能が無効になる (Internet Explorer 8 のタブブラウズ機能は無効にならない)
- メニューバーが常に表示される
Internet Explorer 8
- メニューバーが常に表示される
Windows 7
- 無効となる機能
-
- 「フォルダのカスタマイズ」機能 (設定済みの値は反映される)
- 項目を「シングルクリックで選択し、ダブルクリックで開く」機能
- ほかの Windows では「シングルクリックで開く」機能が無効となるのに対し、Windows 7 では「ダブルクリックで開く」機能が無効となる。
- アイコンタイトルに下線を付ける設定は変更不可 (グレーアウト) となるが、設定済みの値は反映される。
- エクスプローラー
-
- [表示] メニュー – [このフォルダのカスタマイズ] が非表示
- フォルダオプション – [全般] タブ – [クリック方法]
- 「シングルクリックで開く」機能が強制的に有効となるが、関連する設定項目はグレーアウトされる。
- 「ダブルクリックで開く」機能が無効となるが、関連する設定項目はグレーアウトされない。ただし設定を適用しても反映されない。
- フォルダのプロパティ – [カスタマイズ] タブの非表示
- その他
-
- 個人設定 – [デスクトップアイコンの変更] が使用不可 (設定済みの値は反映される)
- タスクバーのショートカットメニュー – [ツールバー] 以下の項目がグレーアウト (タスクバーのプロパティ – [ツールバー] タブは利用可能)
Windows Vista
- 無効となる機能
-
- エクスプローラの「プレビューペインと詳細ペイン」機能
- 項目を「ポイントして選択し、シングルクリックで開く」機能
- 「フォルダのカスタマイズ」機能 (設定済みの値は反映される)
- エクスプローラ
-
- メニューバーが常に表示される
- [表示] メニュー – [このフォルダのカスタマイズ] が非表示
- フォルダオプション – [全般] タブ – [作業]、[クリック方法] でほかの選択肢がグレーアウト
- フォルダのプロパティ – [カスタマイズ] タブの非表示
- その他
-
- 個人設定 – [デスクトップアイコンの変更] が使用不可 (設定済みの値は反映される)
- パフォーマンスオプション – [フォルダでプレビューとフィルタを表示する] が非表示
- タスクバーのショートカットメニュー – [ツールバー] 以下の項目がグレーアウト (タスクバーのプロパティ – [ツールバー] タブは利用可能)
Windows XP
- 無効となる機能
-
- 「Active Desktop」機能
- 「フォルダの Web 表示」機能
- 項目を「ポイントして選択し、シングルクリックで開く」機能
- 「フォルダのカスタマイズ」機能 (設定済みの値は反映される)
- 「フォルダの表示設定」機能 (設定済みの値は反映される)
- 「フォルダの [写真] 表示」機能
- エクスプローラ
-
- [お気に入り] メニューが非表示
- [表示] メニュー – [写真] および [このフォルダのカスタマイズ] が非表示
- フォルダオプション – [全般] タブ – [作業]、[クリック方法] でほかの選択肢がグレーアウト
- フォルダオプション – [表示] タブ – [すべてのフォルダに適用] および [全フォルダをリセット] ボタンが機能しない
- フォルダのプロパティ – [カスタマイズ] タブの非表示
- その他
-
- 画面のプロパティ – [デスクトップ] タブが非表示
- タスクバーのショートカットメニュー – [ツールバー] 以下の項目がグレーアウト
Windows 2000
- 無効となる機能
-
- 「Active Desktop」機能
- 「フォルダの Web 表示」機能
- 項目を「ポイントして選択し、シングルクリックで開く」機能
- 「タスクバー上のツールバー」機能 (ツールバーが表示されない)
- 「フォルダのカスタマイズ」機能 (設定済みの背景画像は反映される)
- 「フォルダの表示設定」機能
- エクスプローラ
-
- [お気に入り] メニューが非表示
- [表示] メニュー – [縮小版] および [このフォルダのカスタマイズ] が非表示
- フォルダオプション – [全般] タブ – [Active Desktop]、[Web の表示]、[クリック方法] でほかの選択肢がグレーアウト
- フォルダオプション – [表示] タブ – [現在のフォルダ設定を使用] および [全フォルダをリセット] ボタンが機能しない
- その他
-
- 画面のプロパティ – [Web] タブが非表示
- デスクトップのショートカットメニュー – [アクティブ デスクトップ] が非表示
- タスクバーのショートカットメニューが非表示
- タスクトレイのショートカットメニュー – [ツールバー] 以下の項目がグレーアウト
Windows Me
- 無効となる機能
-
- 「Active Desktop」機能
- 「フォルダの Web 表示」機能
- 項目を「ポイントして選択し、シングルクリックで開く」機能
- 「タスクバー上のツールバー」機能 (ツールバーが表示されない)
- 「フォルダのカスタマイズ」機能 (設定済みの背景画像は反映される)
- 「フォルダの表示設定」機能
- エクスプローラ
-
- [お気に入り] メニューが非表示
- [表示] メニュー – [縮小表示] および [フォルダのカスタマイズ] が非表示
- フォルダオプション – [全般] タブ – [Active Desktop]、[Web の表示]、[クリック方法] でほかの選択肢がグレーアウト
- フォルダオプション – [表示] タブ – [現在のフォルダ設定を使用] および [全フォルダをリセット] ボタンが機能しない
- その他
-
- 画面のプロパティ – [Web] タブが非表示
- デスクトップのショートカットメニュー – [アクティブ デスクトップ] が非表示
- タスクバーのショートカットメニューが非表示
- タスクトレイのショートカットメニュー – [ツールバー] 以下の項目がグレーアウト
Windows 98, 98 SE
- 無効となる機能
-
- 「フォルダの Web 表示」機能
- 項目を「ポイントして選択し、シングルクリックで開く」機能
- 「タスクバー上のツールバー」機能 (ツールバーが表示されない)
- エクスプローラ
-
- [移動] メニューおよび [お気に入り] メニューが非表示
- [表示] メニュー – [Web ページ] が非表示
- フォルダオプション – [全般] タブ – [従来の Windows スタイル] 以外の設定項目がグレーアウト
- その他
-
- タスクバーのショートカットメニュー – [ツールバー] 以下の項目がグレーアウト
参考リンク
- Windows Vista
- Windows XP
- Internet Explorer