ディスククリーンアップの対象から「古いファイルの圧縮」を除外する
- 設定項目名
- ディスククリーンアップの対象から「古いファイルの圧縮」を除外する
- カテゴリ
- その他
- 対応プラットフォーム
- Windows 2000, XP, Server 2003 (R2)
- 搭載バージョン
- Win高速化 version 1.0
※ このページは Windows 高速化ツール Win高速化 に搭載されている設定項目の解説文になります。この設定項目を利用するには Win高速化 のインストールが必要となります。
概要
ディスククリーンアップの対象から「古いファイルの圧縮」を除外します。ディスククリーンアップ起動時に数分から数十分かかっていた「古いファイルの圧縮」に関する処理がなくなります。
詳細
Windows に搭載されているディスククリーンアップはハードディスクの領域を開放する (空き容量を増やす) ためのユーティリティです。コンピューターを使い続けていると Windows やアプリケーションなどによって自動生成されるファイル (一時ファイルやキャッシュファイルなど) がハードディスク上に蓄積されていきます。ディスククリーンアップではこれらのファイルを削除しても問題のない不要なファイルとして簡単に削除することができます。十分なハードディスクの空き容量が確保されるとコンピューターのパフォーマンス向上につながります。
ディスククリーンアップを起動するとハードディスク上にある削除しても問題のないファイルが検索され、それらの削除によってハードディスクに作成される空き領域が計算されます。この処理には通常数分を要し、対象となるファイル数に応じて必要な時間は増減します。起動時の処理が完了すると次のようなダイアログが表示され、検索で見つかったファイルの一部またはすべてを削除することができます。
不要なファイルを手動で削除しても同等の結果を得られますが、ディスククリーンアップを使用すると削除しても問題ないと分かっているファイルが一括で表示および削除されるため安全かつ効率的な削除が実現されます。
Windows 2000, XP, Server 2003 ではディスククリーンアップの対象となる項目に「古いファイルの圧縮」があります。「古いファイルの圧縮」では指定した期間アクセスされていないファイルを圧縮することでディスク領域が節約されます。圧縮されたファイルは削除されていないためファイルへのアクセスは可能です。ただしアクセス時にファイルの展開 (解凍) が必要となるため多少のオーバーヘッドが生じます。
ディスククリーンアップ起動時の「古いファイルの圧縮」に関する処理ではハードディスク上のすべてのファイルに対して圧縮の対象となるか判定され、圧縮により得られるディスク領域の概数が計算されます。そのためファイル数が非常に多いと処理に数十分かかることもあります。処理中は次のようなダイアログが表示されます。
ディスククリーンアップで「古いファイルの圧縮」を利用しない場合、この設定を有効にすることでディスククリーンアップの対象となる項目から「古いファイルの圧縮」を除外することができます。これによりディスククリーンアップ起動時に数分から数十分かかっていた「古いファイルの圧縮」に関する処理が行われなくなります。
※ 書籍や Web などでよくディスククリーンアップの対象から圧縮ファイルを外す
や圧縮ファイルの処理には時間がかかる
といった記述を見かけますが誤りです。ディスククリーンアップの対象となる項目は「圧縮ファイル」ではなく「古いファイルの圧縮」です。
スクリーンショット
参考までに、設定変更前と後のディスククリーンアップは次のようになります。[削除するファイル] 欄の一覧から「古いファイルの圧縮」が除かれます。
設定変更前
設定変更後
ディスククリーンアップの対象
ディスククリーンアップの対象となるファイルは Windows のバージョンやインストールされているアプリケーションなどによって異なります。
ディスククリーンアップ起動時に削除しても問題のないファイルとして検索される主な項目は次のとおりです。
- ダウンロードされたプログラムファイル (インターネットから自動的にダウンロードされたプログラム)
- Temporary Internet Files (アクセスを高速にするための Web ページのキャッシュ)
- ごみ箱
- 一時ファイル (Temp フォルダーに保存された一時的な情報)
- 古いファイルの圧縮
- 以前の Windows のインストール (アップグレード前の Windows がバックアップされた Windows.old フォルダー)
- 縮小表示 (縮小表示に使われる画像、ビデオ、ドキュメントのサムネイル)
またディスククリーンアップ起動後に必要に応じて次のような項目の削除を実行することもできます。
ディスククリーンアップの応答停止
ディスククリーンアップ起動時に行われる「古いファイルの圧縮」に関する処理中にディスククリーンアップが応答を停止することがあります。このとき次のようなダイアログが表示されたままになります。
この設定を有効にしてディスククリーンアップの対象から「古いファイルの圧縮」を除外すると、この問題を回避することができます。
参考リンク
- Windows 7
- Windows Vista
- Windows XP
- Windows 98, 98 SE, Me
-
- ディスク クリーンアップ ツールについて
- ハード ディスクの空き容量を増やすには (Windows Me)
- ハード ディスクの空き容量を増やすには (Windows 98, 98 SE)
- その他