マウスをポイントしたら遅延せずにドロップダウンメニューを展開する
- 設定項目名
- マウスをポイントしたら遅延せずにドロップダウンメニューを展開する
- カテゴリ
- デスクトップ
- 対応プラットフォーム
- Windows
- 搭載バージョン
- Win高速化 version 1.0
※ このページは Windows 高速化ツール Win高速化 に搭載されている設定項目の解説文になります。この設定項目を利用するには Win高速化 のインストールが必要となります。
概要
メニュー項目にマウスをポイントしてからドロップダウンメニューが展開 (表示) されるまでの遅延をなくします。マウスポイント後すぐにドロップダウンメニューが開かれるようになります。
詳細
Windows ではドロップダウンメニューの展開に一定の遅延時間が設定されています。そのためドロップダウンメニューの項目にマウスポインターを合わせてからメニュー内容が表示されるまでにデフォルトで 400 ミリ秒の遅延が生じます。たとえば下図のエクスプローラーでは、[整理] メニューの [レイアウト] にマウスをポイントしてからその内容が表示されるまでに遅延が生じることになります。
この設定を有効にすると、ドロップダウンメニュー展開時の遅延がなくなり、メニュー表示が高速になります。メニュー項目にマウスをポイントすると、すぐにドロップダウンメニューが開かれるようになります。
メニューの種類
ドロップダウンメニューを持つメニューには次のような種類があります。
- メニューバー上のメニュー
- ショートカットメニュー
- スタートメニュー
遅延の目的
ドロップダウンメニュー展開時の遅延は、ほかのメニュー項目が意図せずに展開されないようにするために設定されています。
メニュー項目を選択しようとほかのメニュー項目上をマウスポインタが通過した場合、その項目は一瞬選択されたとみなされます。ですが遅延が設定されている場合、遅延時間中はドロップダウンメニューの展開が保留されるため通過したメニュー項目は展開されません。しかし遅延がまったくない (0 秒) 場合は次のような現象を招くことになります。
- 意図しないドロップダウンメニューがたびたび表示される。マウス操作しにくい状況やタッチパッドに不慣れな場合などは操作性の低下につながる。
- 不要なドロップダウンメニューの表示処理が発生する。性能の低いコンピューターではパフォーマンス低下につながる。
ドロップダウンメニューの遅延は上記の現象を回避するために設定されています。なお上記の現象をなるべく抑制するため、この設定を有効にした場合の遅延時間は 0 秒ではなく 50 ミリ秒としています。
スタートメニューの展開
書籍や Web などでスタートメニューがすぐに開かれるようになる
といった記述をよく見かけますが誤りです。遅延が設定されているのはあくまでドロップダウンメニューの展開で、スタートメニューではありません。スタートメニューの展開に遅延はないため、スタートボタンをクリックするとすぐにスタートメニューが表示されます。
上図のスタートメニューで、メニューの展開に遅延が発生するドロップダウンメニュー項目は次の 3 つになります。
- [すべてのプログラム]
- [最近使った項目]
- [電源] / [ロック] ボタン横の矢印のボタン (画像中で展開されているドロップダウンメニュー)
性能の低いコンピューターや必要以上のアニメーションが有効となっている環境では、スタートメニューの展開に遅延があるように感じるかもしれません。ですが、それは遅延ではなくスタートメニューの表示処理の負荷が高いために時間を要しているに過ぎません。そのためこの設定を有効にしても改善されませんのでご注意ください。