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この補遺は GNU arch のコマンドリファレンスです。ある程度内容 が充実するようなら、独立した本にしたほうが良いかも知れませんが、と りあえず補遺の形で始めてみます。
このリファレンスでは(XXX)。変更の項目では、そのコマンドがど のデータに対して書き込む可能性があるかを示しました。これは四つのシ ンボル、[AWCL]からなります。A はアーカイブ領域、W はプロジェクトツ リー、C は設定領域(~/.arch-params)、L はライブラリ領域、をそれぞれ あらわします。ライブラリ領域の書き込みについてはさまざまな処理の途 中で暗黙に書き込みが起こる場合もあり、この記法では厳密には記述しき れていないものもあります。[----]となっているコマンドはどの領域にた いしてもせいぜいリードアクセスするだけなので気軽に試してみることが できます。
オプションの項では、どのコマンドでも必ず利用できる以下の三つ のオプションは省略しているので注意してください。
-h, --help 短い形式のヘルプを表示して終了します。 -H 長い形式のヘルプを表示して終了します。 -V, --version リリース文字列を表示して終了します。
各コマンドに対する引数や説明中で、アーカイブ名、カテゴリ名、 ブランチ名、バージョン名、リビジョン名、そしてそれらの組み合わせに ついて語る場合、それぞれの名前部分を、A, C, B, V, R の一文字で表す 場合があります。たとえば A/C--B--V と書いた場合には、
octopus@bluegate.org--2004/hello--proj--1.0
のような文字列を思い浮かべてください。また、C--B と書いた場 合には同様に
hello--proj
のような文字列を想像してください。GNU arch では名前空間が複 雑で、さらに名前の構成部分とその構成結果の呼称があまり厳密に定義さ れていないので、このようにシンボリックに書き表すことで議論の対象を はっきりさせることにします。