tla my-id — ユーザ id の表示と設定
ユーザ ID は arch を利用する際にさまざまなアーカイブ とログメッセージ中に記録される識別子です。一行からなる印字可 能な文字からのみ構成されていなくてはなりません。以下の例のよ うなemailアドレスの形をしていなくてはならないという決まりが あります。
Jane Hacker <jane.hacker@gnu.org>
<と>の間の部分の文字列は uid と言います。archは uid を使ってユニークなファイル名を生成することがあります。具 体的には XXX と XXX です。id の厳密な定義は正規表現で書くと XXXです。id の後に引数がある場合、その内容が ~/.arch-params/=id というファイルに保存されます。idをコマン ドラインから設定する場合には < や > のような文字がシェ ルの特殊文字と衝突してしまうので、ダブルクオート文字などでエ スケープして指定してください。
-u (--uid)オプションを利用すると id 文字列の uid の部 分だけが表示されます。-e (--errname)オプションを指定すると id の表示に失敗した場合にこのプログラムが呼び出されます。あ る人たちはemailアドレスのような情報がシステムのいたるところ に公開されてしまうのを嫌います。-e オプションは UUID 生成プ ログラムなどのような email アドレスには基づかない名前をかわ りに利用することを狙ったものです。
このコマンドは、GNU arch のインストール後に必ず実行し なくてはならないものの一つです。一度設定してしまえばそれ以上 利用することは少ないコマンドですが、このコマンドでなんらかの id を設定しないうちは GNU arch の多くのコマンドが利用できま せん。