tla tree-version — デフォルトツリーバージョンの表示
tla tree-version [options] [dir]
DIR または現在のディレクトリにあるプロジェクトツリーの デフォルトアーカイブバージョンを表示します。デフォルトアーカ イブバージョンは import、commit、などのコマンドで特にバージョ ンを指定しなかった場合に利用されるものです。ここで言うバージョ ンは CVS で言うリポジトリ名に対応するものです。tla set-tree-version も参照してください。
GNU arch での典型的なワークフロー
GNU arch には非常に多くのコマンドがあり、必ずしも整 理されているとは言えません。たくさんのコマンドがある理由は 多くのコマンドは非常に単純な処理のみを行うものが多く、利用 者はこのような単純なコマンド—プリミティブと言います —をうまく組み合わせてさまざまな処理を行うことを前提 しているためです。これはちょうど Unix の複数のコマンドをパ イプを使って効率良く作業するのに似ています。
しかし、通常の利用ではこれらの「単純な」 コマンドをすべて覚える必要はありません。典型的な使い方とし ては、まずアーカイブのディレクトリを作り、tla my-id, tla my-default-archive、tla make-archive を一度だけ実行します。 ここまでは一度実行すればあとは滅多に行うことがありません。
日々の利用で必要なコマンドは大きく二つのグループに分 けられます。ひとつは新しいバージョンを設定するためのコマン ド、もう一つは実際のコミットに関係したコマンド。前者はやは りそれほど頻繁に実行されることはありませんが、これは典型的 には tla archive-setup, tla init-tree, tla import です。後 者が本当に頻繁に行う作業になりますが、tla make-log, tla commit, tla replay, tla star-merge, tla update などになり ます。結局、普段良く利用するのは最後のグループの 5 個程度 ということになります。
なし
プロジェクトツリーのルートでデフォルトツリーバージョン を確認しています。doc サブディレクトリの下で実行しても同じ内 容が返ります。
$ pwd /home/foo/proj $ ls doc hello.c {arch] $ tla tree-version octopus@bluegate.org--2004/hello--proj--1.0 $