Windows 終了時に応答のないプログラムを自動的に強制終了する
基本情報
- 設定項目名
- Windows 終了時に応答のないプログラムを自動的に強制終了する
- カテゴリ
- 起動・終了
- 対応プラットフォーム
- Windows 2000, XP, Vista, 7, Server 2003 (R2), Server 2008, Server 2008 R2
- 搭載バージョン
- Win高速化 version 1.1
※ このページは Windows 高速化ツール Win高速化 に搭載されている設定項目の解説文になります。この設定項目を利用するには Win高速化 のインストールが必要となります。
概要
Windows を終了 (シャットダウンやログオフ) する際に、一定の待ち時間が経過しても応答のないプログラムを自動的に強制終了します。応答のないプログラムによって Windows の終了がブロックされることなく、自動的に Windows が終了するようになるため Windows の終了にかかる時間が短縮されます。
詳細
Windows はシャットダウン時やログオフ時に実行中のプログラムに対して Windows の終了を通知します。通知を受け取ったプログラムは終了処理を開始し、自身のプログラムの終了を Windows に通知します。
Windows の終了を通知してからすべてのプログラムが終了するまで Windows は一定の時間待機しますが、待ち時間が経過してもプログラムからの応答がない場合は Windows の終了がブロックされます。Windows の終了がブロックされると Vista 以降の Windows (Vista, 7 など) ではシャットダウン (またはログオフや再起動) のブロック画面が、Vista より前の NT 系の Windows (2000, XP など) では [プログラムの終了] ダイアログが表示されます。(スクリーンショット参照)
Windows の終了がブロックされた際に表示される画面やダイアログでは、プログラムが原因で Windows が終了できない旨がユーザーに通知され、ユーザーは強制的にプログラムを終了させるか Windows の終了処理をキャンセルするかを選択します。ユーザーがどちらかを選択するまで Windows の終了処理は一時停止状態となります。そのため Windows をシャットダウンしたはずが Windows の終了がブロックされコンピューターの電源が付いたままになっていた、という場合もありえます。
この設定を有効にすると、Windows 終了時に一定の待ち時間が経過しても応答のないプログラムが自動的に強制終了されるようになります。これにより応答のないプログラムによって Windows の終了がブロックされることなく、自動的に Windows が終了されるようになります。また Windows を終了するたびに応答のないプログラムがあるような環境では Windows の終了にかかる時間が短縮されます。
※ Vista 以降の Windows (Vista, 7 など) では、Windows 終了時に既に「応答なし」状態のプログラムは標準で自動的に強制終了されるようになりました。一方 Windows 終了中に「応答なし」状態と判定されたプログラムの扱いについては、この設定が有効かどうかによります。
※ Windows 終了時にすべてのプログラムが終了するまでの待ち時間は、応答のないプログラムかどうかの判定にデフォルトで 5 秒間となっています。実行中のプログラムの数だけ判定が行われるため、応答のないプログラムが複数ある場合は待ち時間が増えることになります。なお Vista より前の NT 系の Windows (2000, XP など) では、応答のないプログラムが終了するまでの待ち時間としてさらにデフォルトで 20 秒間の待ち時間が追加されます。ただしこの設定を有効にすると応答のないプログラムは即時終了するようになるため、デフォルトで 20 秒間の追加の待ち時間はなくなり Windows の終了にかかる時間が大幅に短縮されます。
※ 注:応答のないプログラムを強制終了しても問題ないことが分かっている場合のみ、この設定を有効にするようにしてください。
スクリーンショット
参考までに、プログラムによって Windows の終了がブロックされた際の画面は次のようになります。
Vista 以降の Windows (Vista, 7 など)
デスクトップ全体が暗くなり強制的にシャットダウン (またはログオフや再起動) するかキャンセルするかを選択する画面が表示されます。この画面ではユーザーが実行可能な操作が制限されます。
Vista より前の NT 系の Windows (2000, XP など)
[プログラムの終了] ダイアログが表示されます。プログラムをすぐに終了するか Windows の終了をキャンセルするかを選択します。
「応答なし」状態のプログラム
Windows ではプログラムの応答が一定時間 (デフォルトで 5 秒間) ない場合「応答なし」状態のプログラムと判定されます。
※ XP 以降の Windows (XP, Vista, 7 など) では「応答なし」状態のプログラムかどうか分かりやすいようにタイトルバーに “(応答なし)” と表示されます。
「応答なし」状態のプログラムの強制終了
タスクマネージャーを利用すると「応答なし」状態のプログラムを強制的に終了することができます。また NT 系の Windows (2000, XP, Vista, 7 など) では、プログラムのウィンドウ右上の [×] ボタンをクリックして表示されるダイアログからもプログラムを強制終了することができます。
タスクマネージャーによるタスクの強制終了
タスクマネージャーの [アプリケーション] タブで「応答なし」状態のタスクを選択して [タスクの終了] ボタンをクリックします。
ダイアログによるプログラムの強制終了
「応答なし」状態のプログラムのウィンドウ右上にある [×] ボタンをクリックします。
次のようなダイアログが表示されるので [プログラムを終了します] を選択します。
※ Vista より前の NT 系の Windows (2000, XP など) ではウィンドウ右上の [×] ボタンをクリックすると [プログラムの終了] ダイアログが表示されます。
[プログラムの終了] ダイアログが表示されたら [すぐに終了] をクリックします。