第20章 ブランチの初歩 — プライベートな変更の保守

目次

ブランチのシナリオ — プライベートな変更の必要
ローカルアーカイブにリモートプロジェクトのブランチを作ること
タグの役割
タグリビジョンのキャッシング
新しいブランチの調査
ローカルな変更を加えること
ブランチからのバージョンを更新すること
どのように動作するのか — タグと基本的なブランチについて

この章では、おそらくすでに別のリビジョン管理システムで馴染みのある、 "ブランチ"の概念について話しを進めます。

すでにこの概念について馴染んでいる人は、archでのブランチ の考え方は、一般的なものよりもずっと奥が深いことに注意すべきです。

この概念に馴染み深いかどうかにかかわらず、心配は要りません — ゆっくり始めるので:

ブランチのシナリオ — プライベートな変更の必要

しばらくのあいだ hello-world プロジェクトはソースコードが公開 されていて、読み込み専用のミラーになっているとします( 第14章参照)。

まず、あなたは (hello-world プロジェクトに参加していない任意の人は) そのプログラムを利用したいが、自分自身のためのローカルな修正をする必要もあると します。

簡単な場合を考えて、あなたは自分の環境では、"hello world" と表示するのは 受け入れられないとします — きちんとカンマをつけて "hello, world" と 表示することが要求されているとします。

ここで問題がおこります: たしかにソースをダウンロードして変更を加えることは できます。しかし一方でプロジェクトは進行して行きます。彼らはひきつづき 修正を加えるでしょう。こうしてあなたは彼らの最新のソースをダウンロードしては その最新版に対して自分の変更をコピーする、という作業を繰り返ししなくては ならないという問題に直面します。

arch そのような作業の自動化を助けることができます。 この章ではそのやり方について説明します。