ローカルアーカイブにリモートプロジェクトのブランチを作ること

以下の例では、あなたの役割を変えます。hello-worldプロジェクト上の プログラマ、アリスとボブを「演じる」代わりに、第三者である キャンディスを演じます。

キャンディスに彼女自身のアーカイブを与えるところから始めましょう。 そのアーカイブを彼女のデフォルトアーカイブとします:

        % larch make-archive lord@emf.net--2003-candice \
                             ~/{archives}/2003-candice

        % larch my-default-archive lord@emf.net--2003-candice
        default archive set (lord@emf.net--2003-candice)

(このコマンドが何をするかについては、 第6章を復習してください)。

キャンディスは自分のアーカイブ中に hello-world プロジェクトを 作る必要があります。 以下のコマンドを使うことができます:

        % larch make-category hello-world
        % larch make-branch hello-world--candice
        % larch make-version hello-world--candice--0.1

彼女はアリスとボブの使っている同じ名前をプロジェクト名に 選ぶ ことは できません。実際この場合彼女は別のブランチ名前を選びました (これらのコマンドについては 第7章参照のこと)

アリスとボブがアーカイブを作ったとき、最初のリビジョンを作るためにimport を使いました。私達は ブランチを作るので、別のコマンドを使います。

例として、キャンディスはアリスとボブのアーカイブの patch-1 リビジョンから始めるものとします:

    % larch tag \
        lord@emf.net--2003-example/hello-world--mainline--0.1--patch-1 \
        hello-world--candice--0.1
    [....]

このコマンドについていくつか注意しておくべきことがあります。

まず、私達は 完全に修飾されたリビジョン名 を使って アリスとボブの patch-1 リビジョンを参照しました。 それはそのリビジョンは、現在のデフォルトアーカイブ以外のアーカイブ中にある リビジョンであるからです。 (一度に複数のアーカイブを使った作業項参照)

次に私達は patch-1 のリビジョンを明示的に指定しなくてはなりません。 もし ––patch-1 サフィックスを省略すれば、 tag コマンド はアリスとボブのアーカイブの最新のリビジョンを指定したものと考えます (それは patch-3 ということになるでしょう)。