このガイドの読み方

本書は、データ管理に Subversion を使用しようとしているコンピューターに詳しい人で、コマンドラインのクライアントよりも GUI のクライアントを使用したい人向けに書かれています。 TortoiseSVN は Windows のシェル拡張ですので、ユーザーは Windows エクスプローラーに慣れており、使い方を知っていることを前提とします。

序章 では TortoiseSVN とは何かを説明します。また、 TortoiseSVN プロジェクトやそこで作業している人々のコミュニティ、使用や頒布にあたってのライセンス条件を簡単に説明しています。

1章さぁはじめましょう では、 TortoiseSVN をPCにインストールする方法、さっそく使い始める方法を説明しています。

2章バージョン管理の基本概念 では、 TortoiseSVN の基盤となる Subversion バージョン管理システムを簡単に解説しています。これは Subversion プロジェクトのドキュメントを借用したもので、バージョン管理の異なる方法や Subversion がどのように動作するのかを説明しています。

3章リポジトリ では、単独のPCで Subversion や TortoiseSVN を試すのに便利なように、ローカルリポジトリのセットアップ方法を説明しています。また、リポジトリ管理についても若干の説明をしています。サーバー上のリポジトリを使用する場合も関係します。また、必要に応じてサーバーをセットアップする方法もこの章で説明しています。

4章日常の使用ガイド はもっとも重要な章で、 TortoiseSVN のすべての主要な機能とその使い方を説明しています。チュートリアルの形を採って、作業コピーのチェックアウトから始め、変更、コミット、等を行います。そこからさらに高度な話題に進みます。

5章SubWCRev プログラム は TortoiseSVN に含まれる独立したプログラムです。作業コピーからの情報を展開し、ファイルに書き出すことができます。プロジェクトにビルド情報を含めるために使用することができます。

付録B こんなときは…… では、他の部分で明示されていない作業を行う上で、よく発生する質問に対する答えを示しています。

付録D TortoiseSVN の自動化 では、 TortoiseSVN の GUI ダイアログをコマンドラインから呼び出す方法を示します。ユーザーの操作が必要なスクリプトを作成するのに便利です。

付録E コマンドラインインターフェイスのクロスリファレンス では、 TortoiseSVN のコマンドと Subversion のコマンドラインクライアント svn.exe の同等の機能との関連を示しています。