復習: もし、前の章までの例をたどってきたのなら、以下のようなものが できているはずです:
自分のarch ユーザID 第5章 archが自分自身を識別するために使うID文字列を設定します。
最初のアーカイブ 第6章 最初のアーカイブを作って、それをデフォルトアーカイブとしました。 第7章 そのアーカイブにhello-worldプロジェクトを追加しました。
最初のソースツリー 第8章 archのプロジェクトツリーとして、hello-worldのソースコートを 初期化し、 そして、 第10章 そのプロジェクトのソースファイルに目録タグを割り当てました。
さて、アーカイブにhello-worldのソースをいんポートする 最後の 瞬間がやってきました。 これには二つのステップがあります: (1) ログメッセージの作成と (2) ソースのインポートです。
アーカイブに、新しいhello-worldの"リビジョン"をいままさに作ろうとして いるところです: リビジョンとは、そのプロジェクトがある特定の時点でどのように見えるか という記録のことです。
新しいリビジョンを作るときは常に、そのリビジョンについてのログファイルを 作ります。
% cd ~/wd/hello-world % larch make-log ++log.hello-world--mainline--0.1--lord@emf.net--2003-example
このコマンドからの出力は、いま編集しなくてはならないファイルの名前です。 初期状態では、それは以下のものを含んでいます:
Summary: Keywords:
このファイルに、ちょうど emailメッセージのような内容を埋めてやる必要があります。 Summary:フィールドのリビジョンについての短い記述を追加し、 本体に詳細な記述を追加します。emailと同様、本体は空行でヘッダーと分ける必要が あります。これが終った時点で、ログは以下のような形になります:
Summary: initial import Keywords:
これはhello-worldの最初のインポートで、この驚異的なプログラムは 私たちの新しい .com カンパニーを飛躍させるものになるでしょう。
vi ユーザに対しての注意: ログメッセージのデフォルトのファイル名称は+ で始まります。viは、+で始まる 引数を、普通の引数と考えず、オプションとして扱うという意味で 非標準的なプログラムです。そのため、viにファイル 名称を渡すことを確実にするために、./で始めて ください。以下のような感じです:
% vi ./++log.hello-world--mainline--0.1--lord@emf.net--2003-example
(今後、ログファイルのデフォルト名称を変更する予定があり、そうなれば ./ は不要になります。)