付録 A. 名前規約と各種ファイル形式

目次

名前規約
User ID と UID
アーカイブ名
カテゴリ名とブランチ名
バージョン名
パッチレベル名
各種ファイル形式
チェンジセット
インベントリマップ
ディレクトリメタデータ
削除ファイル、追加ファイル
パッチファイル
{arch}管理領域
アーカイブ領域
ライブラリ領域
.arch-params
各種一時ファイル
UUID(GUID)
プレシャス、バックアップ、ジャンクの具体的な意味
プレシャス属性
バックアップ属性とジャンク属性
トランザクション
特殊なリビジョンと状態遷移

この補遺では GNU arch で利用されるさまざまな名前で利用できる 文字についての詳細と、ファイル形式についての詳細を説明する。

名前規約

GNU arch ではいろいろな名前が利用される。それぞれの名前には 名前規約を持つものが多い。名前規約は主に正規表現で定義されるが、そ れだけとは限らない。以下ではそれぞれの名前の定義と、その名前規約に ついてひとつづつ説明する。

User ID と UID

User ID は、tla my-id コマンドで設定される tla 利用者を区 別するための識別子である。User ID はさらにその部分文字列として UIDを含む。これは直観的に言うと E-mail アドレスのような形の文字 列を許す。

User ID の厳密な定義は正規表現で[ほぼ]以下のものである

^[a-zA-Z0-9 \t]*<[-+_.a-zA-Z0-9]+@[-_.a-zA-Z0-9]+>$

UID の厳密な定義は正規表現で[ほぼ]以下のものである

^[-+_.a-zA-Z0-9]+@[-_.a-zA-Z0-9]+$

アーカイブ名

アーカイブ名は[ほぼ]以下の正規表現で表されるものである

xxx@yyy.zzz
or
xxx@yyy.zzz--www

ただし xxx などは、^[-a-zA-Z0-9]+$ かつ、'-' 文字が連続し ないような文字列

カテゴリ名とブランチ名

カテゴリ名とブランチ名はいずれも[ほぼ]以下の正規表現であらわされ るものである

^[a-zA-Z][-a-zA-Z0-9]*$

ただし、'-' 文字が連続しないような文字列

バージョン名

バージョン名は[ほぼ]以下の正規表現であらわされるものである

^[0-9]+(\.[0-9]+)*$

パッチレベル名

パッチレベル名は[ほぼ]以下の正規表現であらわされるものである

^(base|patch|version|versionfix)-[0-9]+$

ただし、base の場合には base-0 のみが許される。