明示的なタグづけの方法の利用

明示的な タグづけの方法を使いたい場合は以下のようなコマンドを使います:

        % larch tagging-method explicit

明示的な 方法を使う場合、(普通は)すべてのファイルとディレクトリ に対してlarch addを使ってタグを付ける必要があります:

        % larch add FILE

もしFILE がディレクトリなら、それは FILE/.arch_ids/=id を作ります。もし通常のファイルであるか、シンボリックリンクである場合は、それは(同じディレクトリ 内に).arch_ids/FILE.idを作ります。どちらの場合でも、その作成されたファイルには ファイル対する自動的に生成されたタグを含んでいます。

通常のファイルやシンボリックリンクを削除する時には、以下のコマンドを利用しなくては なりません:

        % larch delete FILE

これは FILE 自身を削除することはありませんが、 FILE の目録タグを削除します。

ディレクトリを削除するには、.arch_idsサブディレクトリを自分で 削除しなくてはなりません。これはまた暗黙的に、そのディレクトリに保管されている archが押えていた全てのファイルの目録タグを削除します。 (たとえば、ディレクトリを削除するためのrm -rfの利用は、そのタグも 削除します。)

通常のファイルやシンボリックリンクを名称変更する場合に、以下のコマンドを使うと:

        % larch move OLD-NAME NEW-NAME

そのファイルの目録タグが移動します。

利用にあたっての注意: larch moveは、unix のmvのようには働きません。 特に NEW-NAME はファイル名でなくてはなりません — ファイルが移動する先のディレクトリの名前であってはなりません。

ディレクトリを名称変更する場合、その目録タグ(とそのディレクトリに 含まれるすべてのファイルとサブディレクトリのタグ)はそれと一緒に自動的に 移動します (理由は、.arch_ids サブディレクトリが移動されるからです)。

明示的なタグづけした作業ディレクトリ中で larch inventory を実行 すると、明示的に選ばれたソースファイルだけが一覧表示されます。 ソースファイルの名前規約に渡された全てのファイルの一覧を見たい場合には 以下のようなコマンドを使います:

        % larch inventory --source --names

tree-lint についても読んでください。( 物事を単純に保つこと項参照).