TortoiseMerge の歴史

TortoiseSVN の作業をしていると、プロジェクトの拡張やバグの修正のためのパッチを送ってもらったときにはいつも、そのパッチを適用するのに大量の作業を行うことになっていました。また多くの場合、既にファイルを更新してしまっていたために、そのパッチは時代遅れになっており、コマンドラインパッチツール http://unxutils.sourceforge.net/ では適用できませんでした。

また、TortoiseSVN がもともとTortoiseSVNパッチの作成 を実装していなかった主な理由なのですが、パッチの適用が簡単だったので、私たちはユーザがファイル全体を送ってくれるのを歓迎していました。

パッチファイルを適用する GUI ツールをインターネットで探すのに長時間費やしましたが、そのようなツールがありませんでした。はしょって言うと、そんなツールがないのなら自分たちで作ってしまおうということです。そうして TortoiseMerge が生まれました。

TortoiseSVN は既に (すばらしい差分エンジンを内蔵した) Subversion ライブラリを使用していたので、GNU diff の代わりにこのライブラリを使用するのは自然なことでした。