この章のまとめ

この章では、プロジェクトツリー中の各ファイルを、GNU arch が それぞれどのような種類のファイルとして認識するかについて説明した。 ファイルには 6 っつの種類があり、プロジェクトツリー中のすべてのファ イルはこのどれかに分類され、この中のソースファイルのみがバージョン 管理の対象となった。ソースファイルはファイル名のマッチング規則の他 に、正しいインベントリid を持っている必要があった。ファイルのマッ チング規則とインベントリidの決定方法は主に=tagging-method ファイル によって決まった。非認識のファイルがひとつでもプロジェクトツリーに 残っていると import や commit 処理は失敗し、これが初期インポートの エラーの原因として考えられる大きな要因の一つであることを説明た。

次の章では、既存のバージョンの分岐を、自分のマシン上に作成す る方法と、分岐後で親のバージョンとの間とのデータ交換に必要なコマン ドについての説明をする。逆説的な話ですが、既存のバージョンからの分 岐は、新規のバージョンでのインポートに関するトラブルが一切ない。分 岐元のバージョンがすでにプロジェクトツリーを正しい状態に設定してい るためだ。

インベントリid のタイプの説明。先頭に E_ とか ?_ とか付く 話と、その分類。tla inventory のオプションごとの詳細な説明。