第28章 リビジョンツリーライブラリを使った arch の高速化

目次

リビジョンライブラリの場所
リビジョンライブラリの形式
ライブラリへのリビジョンの追加
ライブラリ中のリビジョンの検索
ライブラリからのリビジョンの削除
ライブラリの内容の一覧表示
リビジョンライブラリ中の個々のファイル
あらかじめ必要なパッチセットの決定

いろいろな目的でたくさんのリビジョンの編集元ツリーを含んでいるライブラリが あるのは便利です — 例えば、特定のバージョンのすべてのリビジョン などです。現実的に考えるとそのようなライブラリは、空間効率を考えた 形で表現されなくてはなりません。

Unix のハードリンクはそのようなライブラリを格納する自然な方法を提供します。 引き続くリビジョンのそれぞれは前のもののコピーです。しかし、変更されていない ファイルはハードリンクによって共有されます。

arch はライブラリを構築し、管理し、閲覧するのを助けるコマンドを 用意しています。

好都合なことに arch の多くのコマンドは、処理に必要とするリビジョンが あなたのリビジョンライブラリ中にある場合、高速で動作します。次の章でこれについてもっと 深く理解することができます。

リビジョンライブラリの場所

新しいリビジョンライブラリを始めるのに、まず新しいディレクトリを作り(DIR) それからその場所を登録します:

        % larch my-revision-library DIR

ライブラリの位置は以下のようにして確認できます:

        % larch my-revision-library

登録を解除するには:

        % larch my-revision-library -d