Windows Tips - トラブルシューティング - 文字化け
文字化けのトラブルについて、隠しファイルの設定変更やセーフモードでの起動など、つまづきやすい箇所を詳しく説明しています。
症状
Windows 9x (95, 98, Me) では、文字化けが発生すると次のような現象が発生する場合があります。
- ウィンドウやアプリケーションのボタンが英数字や記号などになる
- ウインドウ右上の最大化ボタン(□)、最小化ボタン(_)、閉じるボタン(×)
- ドロップダウンリストの▼ボタンやスクロールバーの▲/▼ボタン
- アプリケーションで選択可能なフォント数が少なくなる
- フォントが正しく表示されない (他のフォントで表示される、横向きに表示されるなど)
- フォントをインストールするとエラーになる、またはインストールしても認識されない
原因
Windows ではフォントの表示を高速に行うための工夫としてフォントキャッシュを利用しています。フォントキャッシュにはフォントファイルから展開されたデータが保存されているため、フォントを直接展開して表示するより高速に処理されます。
何らかの原因によりフォントキャッシュが破損すると、上記のような症状が発生します。
対処法
上記の症状のような場合は、フォントキャッシュをいったん削除して、再構築させることで修復できます。
削除するファイルは「ttfcache」といい、ファイル属性は「隠しファイル」ですので通常の環境では見えないように設定されています。
以下、対処法の手順です。
隠しファイルを見られるようにする
- エクスプローラまたはマイコンピュータの「ツール(T)」→「フォルダオプション(O)...」をクリック
- 「表示」タブをクリックする。
- 「詳細設定」欄の「ファイルとフォルダ」→「ファイルとフォルダの表示」→「すべてのファイルとフォルダを表示する」をチェック
フォントキャッシュの削除
- 「スタート」 ボタン→「検索(C)」→「ファイルやフォルダ(F)...」をクリック
- 「ファイルまたはフォルダの名前(M):」 に「ttfCache」と入力
- 「探す場所(L):」 に Windows をインストールしたドライブを指定(ほとんどがC:\)し、「検索開始(I)」をクリック
- 検索された「ttfCache」のファイル名の上で右クリックし、「削除(D)」をクリック
- Windowsをセーフモードで再起動(Windows 95は起動時に[F8]キーを、Windows 98/Meなどでは[Ctrl]キーを押しながら起動)
- 起動後、今度は普通に再起動すれば完了
追記
フォントキャッシュは削除しても必要に応じて、自動的に作成されますので、削除してもまったく問題ありません。
「フォントキャッシュの削除」の[5]の手順で、セーフモードで再起動する箇所は普通の再起動でも可能ですが、セーフモードのほうがより確実です。
※ Microsoftの技術文書には、通常のモードで削除をし、駄目だった場合はsafe modeで復旧するように記載されています。
補足
上記の操作を行っても、フォントフォルダにあるはずのフォントが表示がない、新しいフォントのインストールしようとしても既にインストールされているの表示が出る場合などはレジストリが破損している可能性があります。
- [スタート]-[ファイル名を指定して実行] で「fontreg」を入力し、「OK」をクリックして実行(画面には何も起こりません)
- コントロールパネルの「フォント」を開き、フォントフォルダの「ファイル」-「新しいフォントのインストール」で、フォルダ「Windows\Fonts」をダブルクリックして、「すべて選択」ボタンをクリックし、「OK」をクリック
これでも、表示がおかしい場合は、システムフォントが破損しているか消えてしまった可能性があります。この場合は、以下の回復手順で復旧できる場合があります。以下の手順でどうしようもない場合は、Windowsの再インストールの方がいいかもしれません。
用意するもの:WindowsのCD-ROM、Windowsがインストール済みのパソコンの場合は、Windows\options\cabsフォルダのファイル
- [スタート]-[ファイル名を指定して実行] で SFC を起動
- 「インストールディスクからファイルを1つ抽出する」を選択し、Marlett.ttfを指定(CD-ROMの\Win98かWindows\options\cabsより抽出)
- [スタート]-[設定]-[コントロールパネル] から「フォント」フォルダを開く
- [ファイル]-[新しいフォントのインストール]ルートフォルダ\ をダブルクリックすると、フォントの一覧に[Marlett]が表示されるので、これをインストール