Windows Tips - 快適化 - Microsoft Excel

基本編
設定編
  1. 「05」、「09」のように、「0」で始まる二桁の整数を表示させる方法は?
  2. セルを結合して縦長のセルを作り、入力した縦書きの文字をセルの上下中央に表示させるには?
  3. 商品の「個数」を入力すると「売上金額」が計算される表を作りました。この表で「個数」以外のセルのデータを変更できないようにするには?
  4. ファイルを開いたり保存したりする時、最初に開くフォルダを「マイドキュメント」から違うフォルダに変更するには?
  5. 色々な数式を随所に使って表を作ったが、計算が上手くいかないところがある。式を一覧して間違えた箇所を探すために、セル内に計算の結果ではなく、数式を表示するには?
  6. 「金額」を入力すると「消費税」が計算される表を作ったのですが、「金額」のセルが空白でも、「消費税」のセルに「\0」が表示されてしまいます。これを表示しないようにするには?
  7. Excelで書籍一覧表を作り、1ページ目と2ページ目の先頭行に項目名を入力した。が、入力件数が多くなってきて、画面を下にスクロールすると項目名が見えなくなってしまう。スクロールしても、常に項目名が表示されるようにするには?
  8. 数字を入力する時、小数点以下の数字が表示されないのですが。
  9. 金額を入力したセルを選択して、ツールバー上の「通過スタイル」をクリックすると、数値の頭に「\」が付くが、これを「$」にしたい。
  10. 日付が入っている列を指定して、データを並べ替えた時に、1月の後に10月がこないようにしたい。
  11. 自分で作った安全と分かっているマクロに警告が出ないようにしたい。自分用のデジタル署名を作成するには?
入力編
「05」、「09」のように、「0」で始まる二桁の整数を表示させる方法は?

一桁の整数を入力した時に、十の位に「0」がつくようにするには、次の2通りの方法があります。

●桁数が決まっている場合

  1. 整数を入力するセルをクリックする
  2. メニューから「書式」→「セル」を選択

    ※ 頻繁に行う場合は、セルを右クリック→「セルの書式設定」がオススメです。

  3. 「表示形式」タブの「分類」欄で「ユーザー定義」を選択
  4. 「種類」欄に必要な桁数分の「0」を入力して「OK」をクリック

●文字列として表示させる場合

  1. 整数を入力するセルをクリックする
  2. メニューから「書式」→「セル」を選択

    ※ 頻繁に行う場合は、セルを右クリック→「セルの書式設定」がオススメです。

  3. 「表示形式」タブの「分類」欄で「文字列」を選択して「OK」をクリック
  4. 「0」から始まる数字を入力する

※ 数値と文字列:Excelに入力されたデータは数値または文字列として認識される。初期設定では、数値は右揃え、文字列は左揃えでセル内に表示される。

※ セルの範囲選択:ドラッグで複数のセルを選択すること。選択されたセルはExcel2000では薄い網がかかり、Excel97では白黒反転する。

セルを結合して縦長のセルを作り、入力した縦書きの文字をセルの上下中央に表示させるには?

縦書きの文字をセル内の上下中央に表示するには以下の操作を行います。

  1. 配置を変更したいセルをクリックする
  2. メニューから「書式」→「セル」を選択

    ※ 頻繁に行う場合は、セルを右クリック→「セルの書式設定」がオススメです。

  3. 「配置」タブの「縦位置」欄の▼をクリックして、「上詰め」から「中央揃え」に変更する

※ セルの結合:隣り合う複数のセルを一つのセルにまとめること。それぞれのセルにデータがある場合は、一番左上のセルのデータしか残らないので注意。

商品の「個数」を入力すると「売上金額」が計算される表を作りました。この表で「個数」以外のセルのデータを変更できないようにするには?

「個数」を入力するセルのロックを解除してからワークシート全体を「保護」すれば、「個数」以外のセルに入力できなくなります。

  1. 「個数」を入力するセルをクリックする
  2. メニューから「書式」→「セル」を選択

    ※ 頻繁に行う場合は、セルを右クリック→「セルの書式設定」がオススメです。

  3. 「保護」タブの「ロック」のチェックを外し、「OK」をクリック
  4. メニューから「ツール」→「保護」→「シートの保護」を選択
  5. 「シートの保護」ウィンドウが表示されたら、そのまま「OK」をクリック

※ この設定後に、保護されたセルのデータを変更しようとすると警告メッセージが表示されます。

※ ワークシート:データの入力や編集を行う作業領域で、複数のセルの集まり。Excelでは最大65,536行、256列まで使用でき、1つのファイル(ブック)に何枚ものワークシートが作れる。

ファイルを開いたり保存したりする時、最初に開くフォルダを「マイドキュメント」から違うフォルダに変更するには?

以下の作業で、最初に開くフォルダを好きなフォルダに変更することができます。

  1. メニューから「ツール」→「オプション」を選択
  2. 「全般」タブの「カレントフォルダ名」欄に、最初に開きたいフォルダのパスを直接入力する
  3. 「OK」をクリック

※ カレントフォルダ:ファイルを開いたり、保存したりする時に最初に開くフォルダ。ディレクトリの分野では、現在位置という意味。

色々な数式を随所に使って表を作ったが、計算が上手くいかないところがある。式を一覧して間違えた箇所を探すために、セル内に計算の結果ではなく、数式を表示するには?

セル内に入力した数式をそのまま表示するには以下の操作を行います。

  1. メニューから「ツール」→「オプション」を選択
  2. 「表示」タブの「ウィンドウオプション」欄の「数式」にチェック
  3. 「OK」をクリック
「金額」を入力すると「消費税」が計算される表を作ったのですが、「金額」のセルが空白でも、「消費税」のセルに「\0」が表示されてしまいます。これを表示しないようにするには?

数式で参照されているセルが空白だと、そのセルの値は「0」として計算されます。そのため「0」や「\0」が表示されてしまうのです。これを非表示にする場合は、次の操作を行います。

  1. メニューから「ツール」→「オプション」を選択
  2. 「表示」タブの「ウィンドウオプション」欄の「ゼロ値」のチェックを外す
  3. 「OK」をクリック
Excelで書籍一覧表を作り、1ページ目と2ページ目の先頭行に項目名を入力した。が、入力件数が多くなってきて、画面を下にスクロールすると項目名が見えなくなってしまう。スクロールしても、常に項目名が表示されるようにするには?

ウィンドウ枠を固定すると、常に項目名が表示されるようになります。

●ウィンドウ枠の固定

  1. 固定したい行の下、または固定したい列の右にあるセルをクリック

    ※ 例えば、行のみを固定したい場合は、A列のセルをクリック

  2. メニューから「ウィンドウ」→「ウィンドウ枠の固定」を選択

    ※ これで、ウィンドウ枠が固定され、画面を縦(横)方向にスクロールしても項目の行(列)が常に、表示されます。

また、各ページの先頭に項目名が印刷されるようにするには、次の設定を行ってください。必要であれば、行→列と置き換えてください。

●印刷タイトルの設定

  1. メニューから「ファイル」→「ページ設定」を選択
  2. 「シート」タブの「印刷タイトル」欄の「行のタイトル」の右端にあるボタンをクリック

    ※ このボタンを「ダイアログの縮小ボタン」と呼びます。クリックすると、表示ウィンドウが縮小されます。

  3. 行列番号枠から、項目の行をクリック
  4. 再度、「ダイアログの縮小ボタン」をクリック
  5. 「行のタイトル」欄に項目の行が指定されている

    例:1行目のタイトルをページごとに印刷したいときは、「$1:$1」と入力されていることを確認して、「OK」をクリック

    ※ これで、2ページ目以降にも項目名が印刷されます。

※ スクロール:パソコン画面上に表示しきれないデータがあるときに、画面を上下または左右に移動させてみたい部分を表示させる事。

数字を入力する時、小数点以下の数字が表示されないのですが。

セルの書式設定で、小数点以下を表示しない設定になっているはずです。次の手順で、設定を変更しましょう。

  1. 小数点以下の数字を表示したいセルをクリック
  2. メニューから「書式」→「セル」を選択して、「セルの書式設定」ダイアログボックスを開く

    ※ 頻繁に行う場合は、セルを右クリック→「セルの書式設定」がオススメです。

  3. 「表示形式」タブ→「分類」欄から「数値」を選択
  4. 「小数点以下の桁数」欄の右端にあるの「▲」をクリックして、表示させたい小数点以下の桁数を指定

    ※ 小数点以下の桁数は0~30まで設定できます。

  5. 「OK」をクリックして完了

※ セル:ワークシートを構成するマス目のこと。「Cell」には「細胞」などの意味もある。

※ ダイアログボックス:作業の途中で特定の情報を表示したり、入力を要求したりする一時的なウィンドウ

金額を入力したセルを選択して、ツールバー上の「通過スタイル」をクリックすると、数値の頭に「\」が付くが、これを「$」にしたい。

「通過スタイル」をクリックした時に、数値データの先頭に自動付加される記号は、次の手順で変更できます。

  1. 金額を入力したセルをクリック
  2. メニューから「書式」→「セル」を選択して、「セルの書式設定」ダイアログボックスを開く

    ※ 頻繁に行う場合は、セルを右クリック→「セルの書式設定」がオススメです。

  3. 「表示形式」タブ→「分類」欄から「通貨」を選択
  4. 「記号」欄の右端にある「▼」をクリックして、先頭に付けたい記号を選択する
  5. 「OK」をクリックして完了

※ 数値データの先頭には、「\」・「$」・「£」・「F」・「US$」などが付加できます。また、Excelをアップデートすれば、「ユーロ」も付けられます

日付が入っている列を指定して、データを並べ替えた時に、1月の後に10月がこないようにしたい。

並べ替えが上手くいかないのは、「1月」、「2月」などのデータが日付ではなく、数値を含む文字列として扱われているためです。対処法は2通りあります。

●ユーザー設定リストに登録する

  1. あらかじめ12個のセルに「1月」~「12月」を順番に入力しておく
  2. 「1月」~「12月」が入力された12個のセルを範囲選択する
  3. メニューから「ツール」→「オプション」を選択
  4. 「ユーザー設定」タブの「インポート」をクリック
  5. 「リストの項目」欄にアルファベットが追加されたら、「OK」をクリックして登録完了

●表示形式を「日付」に変更して、再入力する

  1. 表示形式を変更するセルをクリック
  2. メニューから「書式」→「セル」を選択して、「セルの書式設定」ダイアログボックスを開く

    ※ 頻繁に行う場合は、セルを右クリック→「セルの書式設定」がオススメです。

  3. 「表示形式」タブ→「分類」欄から「日付」を選択
  4. 「種類」欄から「1997年3月」を選択→「OK」をクリック
  5. 表示形式を「日付」に変更したセルに「2002/01」などと再入力し、「2002年1月」と表示させて完了

    ※ 日付を表示する「種類」には18パターンありますが、単に「1月」という月だけの表記は登録されていませんので、他のパターンを使用します。

※ データの並べ替え:セルをクリックし、メニューから「データ」→「並べ替え」を選択して実行する

自分で作った安全と分かっているマクロに警告が出ないようにしたい。自分用のデジタル署名を作成するには?

自分用のデジタル書名を作成するには、「SelfCert.exe」というプログラムがインストールされている必要があります。「SelfCert.exe」を検索して、見つからないようであれば、次の方法でインストールしてください。

●デジタル署名の作成

  1. 「スタート」→「設定」→「コントロールパネル」をクリック
  2. 「アプリケーションの追加と削除」から、「Office セットアップ プログラム」を実行
  3. セットアップ プログラムの [機能の選択] 画面で、[Office ツール] の横にあるプラス記号 (+) をクリック
  4. [VBA プロジェクトのデジタル署名] を選択し、その横にある下向き矢印をクリックして、「[マイ コンピュータ] から実行」をクリック
  5. 「スタート」→「検索」→「ファイルやフォルダ」をクリックして、「selfcert」を検索
  6. 見つかった「SelfCert.exe」を実行して、名前を入力して「OK」をクリック
  7. 確認を促すダイアログに「OK」をクリックして完了

●デジタル署名の添付

  1. 添付したいExcelファイルを開く
  2. メニューから「ツール」→「マクロ」→「Visual Basic Editor」をクリック
  3. メニューから「ツール」→「デジタル署名」をクリック
  4. 「選択」をクリックし、作成したデジタル書名を選択して「OK」→「OK」をクリック
  5. 開いているファイルを閉じ、変更を保存して終了