Subversion のリポジトリビューアーとして使用することができるウェブベースのシステムとして、ViewVC や WebSVN などがあります。TortoiseSVN は、そういったビューアーと連携することができます。
TortoiseSVN は任意のリポジトリビューアーと統合できます。そのためには、リンク用に用意されているプロパティを定義する必要があります。以下のようにフォルダーに設定しなければなりません。(「プロジェクト設定」)
リビジョンを指定して、その変更点を表示させるために使用する URL を指定します。適切に URI エンコードし、%REVISION% という文字列を含んでいる必要があります。 %REVISION% の部分は、リビジョン番号に置き換わります。このプロパティを設定すると、ログダイアログのコンテキストメニューに、 → が表示されるようになります。
ファイルとリビジョンを指定して、その変更点を表示させるために使用する URL を指定します。適切に URI エンコードし、%REVISION% と %PATH% という文字列を含んでいる必要があります。 %PATH% の部分は、リポジトリのルートからの相対パスに置き換わります。このプロパティを設定すると、ログダイアログのコンテキストメニューに、 → が表示されるようになります。例えば、ログダイアログの下の欄に表示された /trunk/src/file を右クリックすると、 URL の中の %PATH% の部分が /trunk/src/file に置き換わります。
絶対 URL の代わりに相対 URL も使用できます。これは、ウェブビューアーが、ソースリポジトリと同じドメイン・サーバーにある場合に便利です。ドメイン名を変更したとしても、webviewer:revision プロパティや webviewer:pathrevision プロパティを調整する必要はありません。フォーマットは bugtraq:url プロパティと同じです。 「バグ追跡ツール/課題追跡システムとの統合」 をご覧ください。
これらのプロパティは、作業するシステムのフォルダーに設定しなければなりません。ファイルやフォルダーをコミットする際に、このフォルダーからプロパティが読み取られます。フォルダーにプロパティが設定されていない場合、プロパティはフォルダー階層を上位に向かって、バージョン管理外フォルダーか、ツリーのルート(例: C:\)に到達するまで検索されます。すべてのユーザーが、例えば trunk/ からチェックアウトし、サブフォルダーからチェックアウトしないことが確認できるのであれば、 trunk/ にそのプロパティを設定するだけで充分です。サブフォルダーからもチェックアウトする可能性があるのであれば、プロパティを各サブフォルダーに再帰的に設定するべきです。プロジェクトの深い階層で設定されたプロパティは、高いレベルの(trunk/ に近い)ものより優先されます。
プロジェクトプロパティ(例:tsvn:、bugtraq:、webviewer:)に限っていえば、 プロパティを再帰的に適用する チェックボックスを使うと、そのフォルダ以下のすべてのサブフォルダーにプロパティを設定しますが、ファイルには設定しません。
TortoiseSVN で新しいサブフォルダーを作業コピーに追加する際、親フォルダーに設定されているプロジェクトプロパティは、新しいサブフォルダーにも自動的に追加されます。
リポジトリビューアーとの統合は、Subversion のプロパティとして保持されているため、チェックアウトした作業コピーを使用するときのみ表示されます。リモートからプロパティを取得するのには時間がかかるため、作業コピーからリポジトリブラウザーを起動しなければ表示されません。リポジトリのURLを入力してリポジトリブラウザーを起動した場合は表示されません。
同じ理由で、プロジェクトのプロパティは、リポジトリブラウザーを使用して子フォルダーを追加しても、自動的には継承されません。