キーワード置換

元ファイルと先ファイルを与えると、SubWCRev は元ファイルから先ファイルへ、以下のようにキーワード置換を行いながらコピーします。

表5.2 使用できるコマンドラインスイッチ一覧

キーワード説明
$WCREV$作業コピーのもっとも大きいリビジョン番号に置き換わります。
$WCDATE$もっとも大きいリビジョンのコミット日時に置き換わります。デフォルトでは、国際フォーマット (yyyy-mm-dd hh:mm:ss) を使用します。その代わりに strftime() を利用したカスタムフォーマット (例: $WCDATE=%a %b %d %I:%M:%S %p$) も指定できます。 利用可能なフォーマット文字の一覧は オンライン参照 をご覧ください。
$WCNOW$現在のシステム日時を置き換わります。ビルド時間を表示するにに使用できます。$WCDATE$ で説明したフォーマットが使われます。
$WCRANGE$作業コピーの更新時のリビジョン範囲に置き換わります。作業コピーが矛盾なく状態を保っている場合、単独のリビジョン番号になります。作業コピーに複数のリビジョンを含んでいたり時代遅れだったりすると、100:200 のように範囲を指定して慎重にリビジョンへの更新を行います。
$WCMIXED$$WCMIXED?TText:FText$ は、更新リビジョンが混ざっていれば TText に、そうでなければ FText に置き換わります。
$WCMODS$$WCMODS?TText:FText$ は、ローカルで変更があれば TText に、そうでなければ FText に置き換わります。
$WCURL$SubWCRev に渡した作業コピーのパスの URL に置き換わります。
$WCINSVN$$WCINSVN?TText:FText$ は、項目がバージョン管理下にあれば TText に、そうでなければ FText に置き換わります。
$WCNEEDSLOCK$$WCNEEDSLOCK?TText:FText$ は、エントリに svn:needs-lock 属性が設定されていれば TText に、そうでなければ FText に置き換わります。
$WCISLOCKED$$WCISLOCKED?TText:FText$ は、項目がロック中の場合 TText に、そうでなければ FText に置き換わります。
$WCLOCKDATE$ロック日時に置き換わります。日時のフォーマットは $WCDATE$ で説明した通りです。
$WCLOCKOWNER$ロック所有者の名前に置き換わります。
$WCLOCKCOMMENT$ロックについてのコメントに置き換わります。


ヒント

以上のキーワードのうちいくつかは、作業コピー全体というよりも、単一ファイルに適用されます。そのため、単一ファイルを走査するよう SubWCRev が呼ばれたときにのみ使用する意味があります。これは $WCINSVN$, $WCNEEDSLOCK$, $WCISLOCKED$, $WCLOCKDATE$, $WCLOCKOWNER$ and $WCLOCKCOMMENT$ に適用します。