tla inventory

プロジェクトツリー中のファイルがどのタイプに分類されるかを確 認するには tla inventory コマンドを使う。このコマンドは非常にたく さんの引数をとる

tla inventory の出力は、二つ以上のグループを表示させるように 指示した場合、S,P,B,J,T,U のいずれかの文字の後にオプションで '?' 文字がくる。'?' が表示された場合、名前のマッチング規則だけを考えた 場合にはソースに分類されたが、それ以外の理由で別のグループに分類さ れたことを示している。具体的には現在のIDタグづけの方法では認識しな い形式のインベントリidであったり、そもそもインベントリid が振られ ていないような場合である。文字の意味はそれぞれ、ソースファイル、プ レシャスファイル、バックアップファイル、ジャンクファイル、ツリー、 アンレコグナイズ(非認識)の意味である。その後に空白が一文字くる。-- kind オプションを指定した場合には、次に 'd', '>', 'r' のいずれ かが来る。それぞれディレクトリ、シンボリックリンク、通常ファイル、 の区別を表現している。最後にファイル名のプロジェクトツリーからの相 対パス名が表示される。--ids オプションが指定された場合にはこの後に インベントリid が表示される。インベントリid を持たないファイルの場 合は ??? が表示される。

--f オプションはディレクトリ以外のファイルについてのみ表示し、 ディレクトリは含まない。これがデフォルトである。--d を指定すると逆 にディレクトリのみを表示し、それ以外のファイルは表示しない。-b は 両方を表示する。この三つは高々一つしか指定できない。

--all オプションは {arch}管理領域の配下についても表示するが、 あまり利用されることはない。--explicit ... は、 {arch}/=tagging-method ファイルの内容によらず、指定のIDタグづけの 方法によってチェックを行うことを意味する。

--untagged オプションはタグづけされていないファイルも表示に 含める(多分これは触れないほうがいい。意味としては、ファイルパター ンはソースだが、それ以外の理由でアンレコグナイズとみなされたファイ ルを表示するというもの。しかし、untagged-source ディレクティブが =tagging-method に追加された今では、意味があいまいになりつつあるの では???XXX:)。

ファイルがディレクトリでかつ、その中に {arch} という名前のサ ブディレクトリがある場合、このディレクトリは別の独立した GNU arch 管理領域とみなされる。この場合そのディレクトリはツリー属性であると みなされ(複数グループ表示時には) T で表示される。T の配下は別の GNU arch 管理領域だが、T 自身は現在のプロジェクトツリーの一部であ ることに注意すること。tla inventory は T と認識したディレクトリの 内部は走査対象から除外する。

通常のファイルはファイル内部に arch-tag によってインベントリ タグを埋め込むことができるが、明らかにディレクトリに対してはこの手 法を使うことができない。このためディレクトリは外部タグをつけるか、 タグをつけないかのいずれかを選ぶしかない。通常ディレクトリには外部 タグを振らないことが多い。

--ids で表示されるインベントリid の意味の列挙。. /libarch/inv-ids.cの、file_id() の調査。

先頭が ? はファイル名によるタグづけであることを示している。 E_は .arch-ids 配下のファイル, D_ は .arch-ids ディレクトリ自身の インベントリidをそれぞれ示す。 A_ は {arch}管理下のファイル、明示 的なタグがある場合 x_ 、.arch-ids/=all によるデフォルトタグの場合 a_, 内部インベントリタグによる場合 i_, 内部インベントリタグが存在 しない場合に限って利用される弱いデフォルトタグの場合 w_, k_ (XXXよ くわからない)、?_ (XXX)。意味はわからないが、シンボルの一覧は以上 でおわりと考えられる。