よくあるトラブル

ここでは日々の利用でよく遭遇する問題について説明する。良い質 問を補遺にある方法のどれかで私に送ってもらえれば、この節はより一般 的により豊富により洗練されたものとなっていくだろう。

プロジェクトツリー中に恐ろしい名前のファイルができた

GNU arch のコマンドの一部はアトミックな処理を必要としてい る。この実現のためにプロジェクトツリー中に一時ファイルを作成する ことがよくある。データベースに詳しい人ならご存知だとは思うが、こ ういうひとまとまりの処理をトランザクションと言う。トランザクショ ンが途中で中断されると、トランザクションでやるはずだったすべての 処理が取り消される。この場合トランザクションを構成するために必要 だった一時ファイルは取り残される。君の見ている恐ろしいファイルは おそらくこの一時ファイルだと考えられる。具体的には以下のような名 前のファイルだ(XXX:)

これらはいずれも安全に削除できる。慣れるまでは削除するのに 抵抗があると思うが、問題はない。万が一間違ったものを消してしまっ たとしても、所詮プロジェクトツリー内部の問題だ。どうしてもわから なくなったのなら tla get でフレッシュなプロジェクトツリーを再構 築するまでだ。

コミットに失敗する

コミットに失敗するとき、XX のようなエラーが出ることがある。 これは前回のコミットが異常終了するなどして、内部的なロックファイ ルが残ってしまった場合におこる。これには tla lock-revision の -b オプションを使ってロックを解除する。

ロックを解除してもアーカイブにあるデータや、プロジェクトツ リーの内容が壊れることはない。これは純粋に排他制御だけに関係した 問題だからだ。

tla changes コマンドの出力についての詳細な説明。パー ミッションが変わったときとかファイル名がかわったときとか。

外部インベントリタグを持ったファイルをファイルだけ 削除してしまった