arch ではプロジェクトにブランチを作ることで、作業を分割する ことができます。
おおざっぱに言って、ブランチとはプロジェクトを二つ以上の部分に分けて、 お互いがほぼ独立しているような形にするしくみです。 例えば、hello-worldプロジェクトに二つのことをさせたいと します:
1) 伝統的なhello-worldの通常のリリースを作成し、単純なバグを修正し、 プログラムを移植し、重要ではない機能追加をすること
2) hello-worldにGUIインターフェースを追加する必要があり、 それには、だいたい一年くらいの開発期間がかると見込まれる
この二つの作業を並行してやりたいが、お互いに干渉させたくないとします。 例えば、うまく動作することが確認できるまでは、通常のリリースコード中に GUIのコードを混在させたくありません。
そのような場合、ブランチを使うことができます: 一つは通常のリリース用として(主系ブランチと言います)そして もう一つはGUI機能つきのものです(guiブランチと言います)。
ブランチには他にもいろいろな使い方があり、いくつかはこのマニュアルの後の ほうで説明します。いまの場合は、ひとつのブランチが必要になるだけです: hello-worldの公式な最新ソースのためのブランチです:
% larch make-branch hello-world--mainline ^^^^^^^^^^^ ^^^^^^^^ | | | branch name category name
カテゴリ名とブランチ名は二つのダッシュで区切られていることに注意して ください。一般的に言って、カテゴリ名とブランチ名は英文字とダッシュのみ を含み、英文字で始め、二つのダッシュを含んではならず、最後がダッシュ で終ってはなりません。
hello-worldカテゴリ中のブランチの一覧を取得するコマンド を確認することは簡単です。
% larch branches hello-world hello-world--mainline