ログオフ時に開いていたフォルダーをログオン時に表示しない
- 設定項目名
- ログオフ時に開いていたフォルダーをログオン時に表示しない
- カテゴリ
- 起動・終了
- 対応プラットフォーム
- Windows
- 搭載バージョン
- Win高速化 version 1.0
※ このページは Windows 高速化ツール Win高速化 に搭載されている設定項目の解説文になります。この設定項目を利用するには Win高速化 のインストールが必要となります。
概要
Windows をログオフする際に開いていたフォルダーを次回ログオン時に表示しません。エクスプローラーを起動してウィンドウ状態を復元する処理がなくなるため、Windows にログオンしてから操作できるようになるまでの時間が短縮されます。
詳細
Windows ではデスクトップにフォルダーウィンドウやアプリケーションウィンドウを表示したままログオフしようとすると、それらのウィンドウを閉じてからログオフが行われます。Windows からログオフしたときに開いていたウィンドウは、通常次回ログオン時にはデスクトップに表示されません。
Windows にはログオフしたときに開いていたフォルダーを、次回ログオン時に元通りに表示させる機能があります。この機能はデフォルトでは無効となっていますが、この機能を有効にすると、ログオフ時やシャットダウン時に使用していたフォルダーがログオン時に自動的に開かれ、複数のウィンドウのサイズや位置が復元されるようになります。前回終了時の作業を継続するような場合や毎回特定のフォルダーを開くような場合に役立ちます。一方でエクスプローラーを起動してウィンドウ状態を復元する処理が追加されるため、Windows にログオンしてから操作できるようになるまでに時間がかかる場合があります。
この設定を有効にすると、Windows をログオフする際に開いていたフォルダーを次回ログオン時に表示しない設定に変更します。ログオン時の処理からエクスプローラーを起動してウィンドウ状態を復元する処理がなくなるため、Windows にログオンしてから操作できるようになるまでの時間が短縮されます。
※ ログオン時のウィンドウ状態の復元では Windows エクスプローラーのウィンドウが対象となります。技術的にはコンピュータ (マイコンピュータ) やコントロールパネルなどもエクスプローラーで開かれるため復元の対象となります。Windows XP のヘルプによるとブラウザウィンドウも元どおりに表示される
とありますが、Web ブラウザーはアプリケーションのため実際には復元されません。
※ Windows の初期状態 (デフォルト) ではこの設定は有効となっています。ただし Internet Explorer 6 以降がインストールされていない環境 (Windows 98, Me, 2000 など) ではデフォルトで無効となります (ログオン時にウィンドウ状態が復元されます)。
スクリーンショット
ウィンドウをいくつか開いたまま Windows をログオフしたときのデスクトップの画面を示します。
ログオフ時のデスクトップ (Windows 7)
ライブラリとコントロールパネル、電卓を開いたまま Windows のログオフを試みます。これらのウィンドウはログオフ時に自動的に閉じられます。
設定変更前 – ログオン時のデスクトップ (Windows 7)
設定変更前は、ログオン時に表示されるウィンドウはありません。
設定変更後 – ウィンドウが復元されたログオン時のデスクトップ (Windows 7)
設定変更後は、ログオン時にライブラリ (フォルダーウィンドウ) とコントロールパネルが表示されます。電卓はアプリケーションのため表示されません。
フォルダーオプション – ログオン時に以前のフォルダー ウィンドウを表示する
XP 以降の Windows (XP, Vista, 7 など) ではフォルダーオプションを使用して、Windows をログオフしたときに開いていたフォルダーを、次回ログオン時に元通りに表示するかどうかを設定することができます。フォルダーオプションの [ログオン時に以前のフォルダー ウィンドウを表示する] のチェック状態を変更します (「参考リンク」参照)。
グループポリシー – 終了時に設定を保存しない
2000 以降の Windows (2000, XP, Vista, 7 など) ではグループポリシーを使用して、デスクトップに対する特定の変更を Windows のログオフ時に保存しないように設定することができます。グループポリシーから [ユーザーの構成] – [管理用テンプレート] – [デスクトップ] – [終了時に設定を保存しない] を有効にすると、次のような項目がログオフ時に保存されなくなります。
- 開いているウィンドウ (サイズと位置)
- タスクバーのサイズと位置
- デスクトップアイコンの位置 (デスクトップに作成されるファイルやフォルダーは通常通り保存される)
- [タスク バーと [スタート] メニューのプロパティ] による変更
- クイック起動ツールバーにおける項目 (アイコン) の順番
※ このポリシーを有効にした場合に保存されなくなる項目は Windows のバージョンによって異なります。また次のような設定やポリシーが無効となります。
- ログオン時のウィンドウ状態の復元 (フォルダーオプション – ログオン時に以前のフォルダー ウィンドウを表示する)
- グループ ポリシーで[終了時に最近使ったファイルの履歴を消去する]を有効にしても、最近使ったファイルの履歴が消去されない