Windows Update や自動更新によるサービスパック配布をブロックする
- 設定項目名
- Windows Update や自動更新によるサービスパックの配布をブロックする
- カテゴリ
- システム
- 対応プラットフォーム
- Windows XP, Vista, 7, Server 2008, Server 2008 R2
- 搭載バージョン
- Win高速化 version 1.0
※ このページは Windows 高速化ツール Win高速化 に搭載されている設定項目の解説文になります。この設定項目を利用するには Win高速化 のインストールが必要となります。
概要
Windows Update (Microsoft Update) や自動更新 (Auto Update) によるサービスパックの配布を一時的にブロックします。
詳細
Microsoft は Windows リリース後に発見されたバグやセキュリティホールに対して定期的に修正プログラムをリリースしています。これらの修正プログラムを 1 つのパッケージにまとめたものがサービスパックとなります。個々の修正プログラムやサービスパックは Windows Update (Microsoft Update) や自動更新 (Auto Update) を利用して適用することができます。
サービスパックを適用するとそれまでにリリースされた修正プログラムが一括して適用されるため、特にセキュリティ観点から適用が強く推奨されています。一方でサービスパックにはリリース済みの修正プログラムに加えていくつかの機能追加が含まれていることもあり、仕様変更などが原因で一部のアプリケーションの動作に問題を引き起こすことがあります。
この設定を有効にすると、Windows Update (Microsoft Update) や自動更新 (Auto Update) 経由のサービスパックの配布が一時的にブロックされます。サービスパックが自動的に提供されないようにすることで、既存の環境との互換性が十分に検証されるまでサービスパックのダウンロードやインストールを保留することができます。
※ この設定では Windows Update (Microsoft Update) や自動更新 (Auto Update) 経由のサービスパックの自動配布のみがブロックの対象となります。この設定を有効にしてもMicrosoft ダウンロードセンターや CD/DVD などからのサービスパックのインストールはブロックされません。
※ サービスパックを適用しない場合は Microsoft が公開しているすべての優先度の高い更新プログラムを適用するようにしてください。ホットフィックスが適用されていないコンピューターはセキュリティ上大変危険な状態となります。
ブロックの有効期間
この設定は現在リリースされているサービスパックに加え、将来リリースされるサービスパックに対しても有効です。サービスパックの配布がブロックされる期間はサービスパックのリリースから 12 ヶ月間です。現時点 (2010 年 1 月) でブロックの対象となるサービスパックとその有効期限は次のとおりです。
Windows Server 2003 Service Pack 2 (2008 年 3 月まで有効)Windows XP Service Pack 3 (2009 年 5 月 20 日まで有効)Windows Vista Service Pack 1 (2009 年 4 月 28 日まで有効)- Windows Vista Service Pack 2 (2010 年 6 月 25 日まで有効)
- Windows Server 2008 Service Pack 2 (2010 年 6 月 25 日まで有効)
有効期限を過ぎるとブロックが解除され自動的にサービスパックが配信されるようになります。
Windows Service Pack ブロッカーツールキット
Windows Update/Microsoft Update および 自動更新 (Auto Update) によるサービスパックのインストールを一時的にブロックする専用ツールとして、Microsoft から「Windows Service Pack ブロッカーツールキット」が提供されています。このツールを使用すると、この設定と同等の効果が得られます。
- Windows Service Pack ブロッカー ツールキットをインストールする方法
- Windows Service Pack ブロッカー ツール | Microsoft TechNet
- ダウンロードの詳細 : Windows Service Pack Blocker Tool (ブロッカー ツール) キット