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Windows Media Center の DVD ライブラリ機能を有効にする

設定項目名
Windows Media Center の DVD ライブラリ機能を有効にする
カテゴリ
その他
対応プラットフォーム
Windows Vista
搭載バージョン
Win高速化 version 1.0

※ このページは Windows 高速化ツール Win高速化 に搭載されている設定項目の解説文になります。この設定項目を利用するには Win高速化 のインストールが必要となります。

概要

Windows Media Center の DVD ライブラリ機能を有効にします。ハードディスクに保存された DVD の一覧表示および再生が行えるようになります。

詳細

Windows Media Center はパソコン上でホームエンターテイメントを実現するためのアプリケーションです。Windows Media Center には強力なマルチメディア機能が備わっており、テレビ、映画、音楽、写真などのデジタルメディアや、ラジオ、ゲーム、ストリーミングビデオなどのオンデマンドメディア (オンラインメディア) を扱うことができます。

Windows Media Center では DVD ドライブに挿入された DVD に加え、ハードディスクに保存された DVD の再生にも対応しています。ハードディスクに保存された DVD は Windows XP Media Center Edition では [マイビデオ] に、Windows Vista に搭載された Windows Media Center では [DVD ライブラリ] に表示されます。ただし Windows Vista 搭載の Windows Media Center ではデフォルトDVD ライブラリ機能が無効となっているため [DVD ライブラリ] を利用することができない状態となっています。

この設定を有効にすると、Windows Vista 搭載の Windows Media Center の DVD ライブラリ機能を有効にすることができます。DVD ライブラリでは画像ライブラリやビデオライブラリ、音楽ライブラリとよく似た操作性で、DVD ドライブに挿入された DVD やハードディスクに保存された DVD、そして録画されたテレビ番組を一覧表示して再生することができます。

Windows Media Center - DVD ライブラリ - 拡大表示

スクリーンショット

参考までに、設定変更前と後の Windows Media Center は次のようになります。[テレビ・映画] メニューの [DVD の再生] が [DVD ライブラリ] に変更されます。

設定変更前

Windows Media Center - DVD の再生

設定変更後

Windows Media Center - DVD ライブラリ

Windows Media Center 搭載の Windows

Windows Media Center は以下のエディションの Windows に搭載されています。

Windows Media Center – 映画ライブラリ (Windows 7)

Windows 7 搭載の Windows Media Center で [映画] メニューを表示すると [映画ライブラリ] と [DVD の再生] を選択することができます。映画ライブラリは Windows Vista 搭載の Windows Media Center が提供する DVD ライブラリに相当する機能ですが、次のような違いがあります。

標準で利用可能
標準の Windows Media Center (Windows Vista) では [テレビ・映画] メニューに [DVD ライブラリ] が表示されない。DVD ライブラリを利用するには DVD ライブラリ機能を有効にする必要がある。
Windows Media Center (Windows 7) では 標準で [映画] メニューに [映画ライブラリ] が表示される。
[DVD の再生] も利用可能
Windows Media Center (Windows Vista) で DVD ライブラリを有効にすると、[テレビ・映画] メニューの [DVD の再生] が [DVD ライブラリ] に切り替わる。そのため DVD ライブラリを利用可能にすると [DVD の再生] が利用不可となる。
Windows Media Center (Windows 7) では [映画] メニューに [映画ライブラリ] と [DVD の再生] の両方が表示される。

Windows Media Center - 映画 (Windows 7)

Windows Media Center の主な機能

Windows Media Center に搭載されている主な機能は次のとおりです。

Windows Media Center は従来のマルチメディアを扱うアプリケーションと比較して、ナビゲーションメニューやメディアのレイアウト表示などのユーザーインターフェイスが特に視覚面で大幅に改良されています。またワイド画面と高精細表示用に最適化される画面は離れた場所からの鑑賞やリモコン操作にも適しています。Windows Vista に搭載されている Windows Media Center では Windows Aero の特長とされる半透明効果やスムーズなアニメーション機能などの視覚効果が採用されています。

ハードディスクへの DVD の保存

近年のハードディスクの大容量化により DVD をハードディスクに保存することも珍しくなくなってきています。ハードディスクへ DVD を保存する利点として次のような項目が挙げられます。

  • DVD メディアのバックアップ
  • 別の DVD を再生する際に DVD の入れ替えが不要ワイヤレスマウスワイヤレスキーボード、リモコンなどを用いて離れて操作する場合でも DVD ドライブに挿入された DVD を入れ替える必要がない。
  • DVD の再生に DVD ドライブが不要。DVD ドライブのないコンピューターでも再生できるため、たとえば外出先のノートパソコンなどでも DVD を再生できる。
  • DVD の再生中に DVD ドライブの駆動音がしない。高速な DVD ドライブなど DVD の視聴に迷惑なレベルの駆動音が生じるものもある。

DVD のリッピング

DVD をハードディスクに保存 (コピー) するにはリッパーと呼ばれるソフトウェアを利用します。代表的な DVD リッパーとして DVD DecrypterDVDFab HD Decrypter などが挙げられます。

Windows Media Center が対応している DVD ファイルの仕様は次のようになります。

フォーマット
DVD-Video フォーマット (VIDEO_TS フォルダー、VOB ファイルなど)
タイトル名
VIDEO_TS フォルダーなどが格納される親フォルダー
ジャケット (カバーアート)
親フォルダー内の folder.jpg ファイル (jpeg などの拡張子は不可)

※ ジャケット画像は allmovie (AMG)Amazon.com などからの取得が便利です。取得した画像に余分な余白がある場合は画像を編集して取り除きます (トリミング)。

ハードディスクに保存した DVD ファイルを Windows Media Center の DVD ライブラリに表示するには、DVD ファイルの上位フォルダーを監視対象としてライブラリに登録する必要があります。ライブラリへのフォルダー登録画面は [設定] – [ライブラリのセットアップ] または [テレビ・映画] – [DVD ライブラリ] – 右クリックして [映画の追加] から呼び出します。

DVD リッピングの違法性

DVD のリッピングにおいて著作権法や不正競争防止法への抵触が問題とされる場合が存在します。結論からいえば「個人が所有する DVD の私的複製 (リッピングなど) は合法」とする見解が現時点 (2010 年 1 月) では一般的とされていますが、裁判の判例がないため依然グレーな状態とされています。またレンタル DVD のリッピングはレンタル代金 (著作使用料) に含まれるとの解釈から合法とする意見もあります。

一般的な DVD-Video フォーマットの DVD では複製防止技術として CSS (アクセスコントロール) とマクロビジョン (コピーコントロール) が施されています。DVD のリッピングではアクセスコントロールを回避する必要があり、リッピングツールによってはコピーコントロールを回避するものもあります。不正競争防止法ではアクセスコントロールおよびコピーコントロールの回避は合法ですが、著作権法ではコピーコントロールの回避によって可能となる複製は違法となります。

※ アクセスコントロールおよびコピーコントロールの回避を可能とするプログラムの譲渡は不正競争防止法に抵触します。

この設定および解説は DVD の違法な複製を推奨するものではありません。自己責任の範囲内で利用するよう注意してください。

参考リンク

Windows Media Center
Windows 7
Windows Vista
Windows XP Media Center Edition

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