ウイルスから身を守るには?

今やインターネットは情報ツールとして一般的なものとして普及し、ネット上ではさまざまなウイルスが飛び交っています。未知ウイルスの出現と対策はいたちごっこなのが現状で、この図式はしばらく変わらないでしょう。ウイルスの感染源のほとんどはEメールやWeb閲覧などのインターネット経由からですが、ウイルスに感染すると自分のパソコンが被害に遭うばかりでなく、他人に迷惑をかけることにもなります。今のうちにウイルスに対する知識をもっと深め、適切なウイルス対策ができるように、ウイルスの予防・検知・駆除の3つを押さえておきましょう。

※ コンピュータウイルスとは?

不特定多数のコンピュータに何らかの意図的な被害をもたらすために作られたプログラムを指します。通常インターネット経由でコンピュータに進入してくる事が多く、ホームページの閲覧中やEメールなどで感染する場合があります。

<ウイルス対策ソフト>

個人でのパソコン利用の場合、ウイルス対策といえばウイルス対策ソフトをインストールするのが一般的です。有名なソフトとして、トレンドマイクロ社のウイルスバスターやMCAFEE社のVirusScan、そしてSymantec社のNorton AntiVirusなどが挙げられます。最近では、ウイルス対策ソフトはアプリケーションソフトとしては低価格で販売されているし、パソコン購入時にプリインストールされてる機種も多いので、ほとんどの人はすでにパソコンにインストールされてると思います。しかしながら、購入時のままウイルス定義ファイルの更新を行わず使用してるユーザーも多いのではないでしょうか。ウイルス対策ソフトはウイルス定義ファイルに基づいてパソコン内のファイルをウイルスかどうか判断します。つまりウイルス定義ファイルが古くては新しいウイルスは検知されないのです。ウイルスデータは頻繁(未知のウイルスが発見されるたび)に更新されています。ですので、常々更新しなくては安心とはいえません。下記に主なウイルス対策ソフトの更新に役立つページをまとめておきました。

※ 無料でできるウイルス対策

ウイルス対策ソフトを導入していない人向けに、ブラウザ上(IEのみ)でスキャンしてくれるサービスがあります。これは検知のみで駆除はできません。また、期間や機能などが制限されていますが、体験版(評価版)なども配布されています。他にも、ウイルスに感染してしまったおそれのある人はネットで駆除ツールが無償で配布されている場合もあります。

トレンドマイクロ・ウイルスバスター
ウイルスパターンファイルのダウンロード
製品本体のバージョンアップ・最新の検索エンジンのダウンロード
ウイルスバスターオンラインスキャン
製品体験版・・・使用期間30日・サポート対象外
ウイルス駆除ツール
最新ウイルス情報
MCAFEE VirusScan
ウイルス定義ファイルのダウンロード
製品本体のバージョンアップ
お試し版のダウンロード
ウイルス情報
Symantec Norton AntiVirus
ウイルス定義ファイルのダウンロード
製品のアップデータ、パッチプログラムなどのダウンロード
シマンテック・セキュリティチェック・・・セキュリティとウイルス侵入をテスト/CodeRedワームの感染をチェック
個人向け製品の体験版・・・試用期間30日・サポートなし
無償コンピュータウイルス駆除ツール
ウイルス辞典

※ バージョンによってダウンロードするファイルが異なる場合もあるので注意してください。また、お使いのウイルス対策ソフトによっては自動的にウイルスデータを更新してくれるモノもあります。詳しくはソフトのヘルプをご覧ください。

<不具合の修正>

ウイルスの多くはメーラーやブラウザなどのネットワークアプリケーションのバグ(不具合)をついたプログラムです。その様なウイルスには、アプリケーションメーカー側からサービスパックなどのアップデートモジュールが必ず配布されますので、そのアップデートモジュールを適応しなければなりません。IE4以上のWindowsではWindowsUpdateサイトで自分のパソコンに適応されていないモジュールを一覧できアップデートの目安になります。このサイトで「重要な更新」と表示されてるモジュールはアップデートしましょう。

<メールからの感染を防ぐ>

インターネットから入るウイルスのほとんどはメールによるモノ。最近ではプロバイダ側のメールサーバーでウイルスチェックをして、個人のパソコンにウイルスを入るのを防いでくれるサービスがあります。結構有効な方法なのでオススメです。下記に主なプロバイダのサービスのURLと月額料金を記載します。

BIGLOBE(300円)
メールウイルスチェックサービス(シマンテック提供)
@nifty(200円)
ウイルスバスター for @nifty Mail
OCN(200円)
ウイルスチェックサービス
ASAHIネット(280円)
おまかせウイルスチェック(シマンテック提供)
DION(150円)
ウイルス撃退お好み着信サービス
自分の見たホームページを、他人に知られたくない。

IEなどでホームページを閲覧すると、自分のパソコンに次のような閲覧データが保存されます

履歴
今まで見たページのURL情報。通常の設定では20日前までの履歴が保存される。削除するには「ツール」→「インターネットオプション」→「全般」タブ→「履歴のクリア」をクリック。
インターネット一時ファイル(キャッシュ)
一度見たページのデータをキャッシュとして保存しておき、同じページを再び閲覧する際に、このキャッシュを表示する事で、すばやくページが表示される。削除するには「ツール」→「インターネットオプション」→「全般」タブ→「インターネット一時ファイル」→「ファイルの削除」をクリック。
Cookie(クッキー)
ホームページ側(WWWサーバ)が発行するもので、ホームページを訪れた際の情報を、クライアント(お使いのパソコン)に向けて発行し、保存させます。再び、クライアントがページを訪れた際にクッキーをホームページ側に送信し、ホームページ側が提供するサービスが向上するようにしています。掲示板などに一度書き込んだ後、再び訪れてみると、既に自分の名前やメールアドレスがセットされていますが、これはクッキーを利用しています。このように、クッキーには訪れたホームページ、書き込んだデータなどがパソコンに保存されています。削除するには「ツール」→「インターネットオプション」→「全般」タブ→「インターネット一時ファイル」→Cookieの削除」をクリック。
オートコンプリート
フォームなどに文字を書き込む際に、前回テキストボックスに入力した、ワードやID、パスワードなどをプルダウンして入力を補佐してくれる機能です。これらは、データとしてパソコンに保存されています。削除するには「ツール」→「インターネットオプション」→「コンテンツ」タブ→「個人情報」欄の「オートコンプリート」→「オートコンプリート履歴のクリア」→「フォームのクリア」と「パスワードのクリア」をクリック。
ホームページのフォームなどに履歴が保存されてしまう。履歴を削除したい

InternetExplorerにはオートコンプリートという機能が付いていて、検索エンジンなどやBBSのフォームで入力した文字の履歴をパソコンに保存し、次回入力時に履歴をプルダウン表示してくれます。ですが、複数の人でパソコンを共有している場合などで、この機能を使いたくない場合は「ツール」→「インターネットオプション」→「コンテンツ」タブ→「個人情報」の「オートコンプリート」で履歴の削除を含め細かい設定ができます。

Outlook Express6でメールに写真を添付すると、受け取る人によっては不要な警戒心を起こさせるので、写真を文章に貼り付けたいのですが

メール作成ウィンドウのメニューから、「書式」→「リッチテキスト(HTML)」にチェックすれば、画像の切り取り、貼り付けなどの操作が出来るようになります。

※ ファイルの添付には違いないので、相手側の設定によっては、添付マークが付くかもしれません。

OEの標準設定では、付かないと思います。

また、HTML形式のメールですので、相手側の設定によっては、文字化けしてしまいますし、ファイルの添付に警戒心を持つような人であれば、HTML形式のメールはファイルの添付以上に嫌がられるかもしれません。

登録もしていないのにメールがたくさん来て困っています。停止や退会の方法は?

質問のような迷惑メールをスパムメールと言います。

スパムメールの停止や退会の手続きをとろうとすることは、あなたのメールアドレスが現実に存在すること、そして、あなたが送信側とコンタクトが可能だということを知らせる行い、そのものです。

メールに書かれているリンクをクリックしたり、メールに返信したりする事は、絶対に避けてください。対策としては、メーラー(メールソフト)の設定やプロバイダのサービスを利用して、スパムメールを受信しないようにしましょう。

●メーラーの設定(Outlook Express)

  1. メーラーを起動する
  2. メニューから、「ツール」→「メッセージルール」→「メール」をクリック
  3. 「新規作成」をクリックして、ルールの「条件」・「アクション」を設定する

    ※ 「削除済みアイテム」フォルダに移動させたり、サーバから削除する(受信しない)設定にします。

    ※ 「禁止された送信者」タブ→「追加」をクリックすると、簡単にメールを「削除済みアイテム」フォルダに移動できます。

Blasterと呼ばれるウイルス(ワーム)に、まだ未対処かも・・・。対策って何するの?

Blasterと呼ばれるウイルス(ワーム)に、まだ未対処の方は、次のどちらかの対策を行ってください。

なお、Blasterは、Windows 95/98/Meには感染しません。

対策1:Windows Updateから、「更新をスキャンする」→「更新の確認とインストール」→「今すぐインストールする」をクリック。

インストール終了後に、Windows Updateの「重要な更新と Service Pack 」の項目が 0 になっていることを確認する。

対策2:MS-03026から、お使いのOSに対応した修正プログラムをダウンロードして、インストールする。

例:一般のXPユーザは、「Microsoft Windows XP」欄の「32 bit Edition」をクリックします。

詳しい説明は、ココを見てください。

「画面のプロパティ」を使えないようにする

共用パソコンなどで「画面のプロパティ」の設定を勝手に変更されると困る人は、画面のプロパティを使用不可にしましょう。

  1. 「スタート」メニュー→「ファイル名を指定して実行」をクリック
  2. 「名前」欄に「regedit」と入力→「OK」をクリックして、レジストリエディタを起動する
  3. [HKEY_CURRENT_USER]キーを開き、[Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System]キーを開く
  4. DWORD値「NoDispCPL」を右クリック→「変更」をクリック
  5. 「値のデータ」欄に、「1」を指定
  6. パソコンを再起動して完了

※ この設定で、「画面のプロパティ」を開こうとすると、エラーが表示され、「画面のプロパティ」の設定は変更できません。設定の変更が必要な時は、値を「0」にしましょう。